悪魔泣番編
□休日の過ごし方
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こっち向け
こっち向け
アナタは〜だぁんだぁん〜顔を上げたくなぁるぅ〜
むむ〜う………
「だあぁぁぁぁっ!!こっち向けってば!!!」
ざくざくざくざく
「痛ってえぇぇぇ!!!
ごるあぁぁぁ!人に向けて幻影剣禁止!!!」
「…ヒトでは無いのだから構わないだろう。」
「そんな屁理屈は許しません!」
「俺が読書をしているときに騒ぐからそんな目にあうのだ。よく覚えておけ。」
「………………
バージルは俺のこと好きじゃないんだ…」
「………何故そうなる」
「だあぁってよぉ〜
愛し合っている二人は気持ちが通じ合うって言うじゃねえか。俺らはその上双子で半魔だぜ?
絶対判るはずなのに、さっきから本ばーーーーっかり読んでさ〜!!ちぃぃ〜っとも俺を見ないじゃないか!!!
ずっとこっち向けって念を送ってんのに!!」
「………貴様に絶望を贈ろうか」
「いやっ!あのっ!!ゴメンなさい!」
「分かったのなら静かにしていろ………」
「…はぁ〜い…」
……三十分経過……
「だあぁぁぁぁぁぁっ!!!こっち向けって!!」
どかどかどかどかっ
「ぎゃあぁぁぁぁっ!!!おうちのなかで次元断禁止ぃぃぃ!!」
…以下エンドレス。
コレが双子の休日の過ごし方。
〜深夜〜
「…さぁてオニイチャン。アンタに『絶望』を贈ろうか」
「…ンんっ!…はぁっ…や…め…っるなっ…!!!あぁぁぁっ………」
…昼には爆音。
夜には世にも悩ましい喘ぎ声。
それがデビルメイクライの休日の過ごし方。
ーENDー