◇小説

□蛇行
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「ねぇ、高松。僕蛇が欲しいなぁ」
「蛇ですか。何に使うんです?」
「ん〜、暇だから飼いたいんだよぉ」
「そうですか、分かりました」


「グンマ様!ただ今戻りました」
「おかえりー」
「買ってきましたよ、犬!」
「はぁ!?」
バタン。
「あ、ちょっと、ドア閉めないでっ!手が挟まりましたからぁ!」
「出てって。顔も見たくない」
「痛い、手が…」


「グンマ様!買ってきましたよ、猫!」
「…いらない」
「そう言わずにここを開けてくださいよ」
「いらない、こんな変態家政婦」
「ぎゃぁ!ガンボットが私に向かって来るんですけど!」


「グンマ様!おとなしーいインコを買ってきました。開けてください」
「インコ…」
「そうです、インコです」
「取り敢えず、ありがとう」
「取り敢えずですか!鳥はその程度ですか!?喜ぶべきなんだが、落胆すべきなんだか、この高松にはわかりません!」
「高松。今度こそ蛇を買ってきて。見つからないの?そうじゃないでしょう?」
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