08/23の日記

23:44
リハビリテーション
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こんばんは。
高屋カエです。


最近は国擬人化のAPHが人気ですね。
初めてお目にかかった時は、多くのキャラの群雄割拠によって顔と名前が一致しませんでした…
今はバルトさんたちも三秒以内に見分けがつくようになりました。
三秒ルールですね。


という感じに別ジャンルにハマりつつあるのでパプワはご無沙汰なのですが…
この日記にショートショートな話をアップします。
地味に続きます。



『愛ではない何か』



きらきらとした光の降り注ぐ昼下がりの運動場。
そこでは昼食を終えた士官生たちが集まり、自主訓練やスポーツ、日光浴など各々の時間を過ごしていた。
ガンマ団士官学校という特殊な空間の、数少ない穏やかな時間帯だ。

「子供というのは気楽なものですねぇ」

その光景を眼下に収めて、高松は呟く。

「まぁ、医務員としては、怪我さえしなければいいんですけどね」

吐き出した紫煙は風に乗って左に流れていく。
目で追うことはなく、悪びれもせずに言った。

「すみません。煙を吹きかけてしまって」
「いや、構わないよ」

ごほん、と咳払いした後に風下にいたマジックは高松のすぐ隣に歩み寄った。

「総帥自ら医務室まで何のご用ですか。ここには秘書たちが給仕するような上質な珈琲はありませんよ」
「はっはっは。ここは私の学校だ。どこにいようとも煙たがられる謂われはないだろう」
「…ええ、シンタロー君の隣以外は」

マジックは苦笑して、ベランダから一望できる運動場へ視線を移した。

「生徒の安全を祈るとは君はできた医務員だ」
「さっきの発言でしたら、手当するのが面倒だという意味ですよ」
「高松、君は相変わらず…」

言葉はそこで途切れた。
彼は運動場の一点に釘付けだ。
高松もその先を促すことはなく、黙ってマジックと同じものを見ていた。


続…

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