鋼鉄三国志
□祈り一つも届かなくて
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祈り一つも届かなくて
幸せだった日々だった毎日が‥戦の中でなくなっていることを私は知っている‥
諦めたくはないのだ
こんな悲劇を‥いまでも終わらせたくて‥‥
「‥これで何回目かな‥‥」
膝の上には心臓を貫かれた愛しい人
「何度‥同じことを繰り返しているんだろうか‥」
目をつむり冷たくなる頬を撫でる
「なぜ祈りは届かない!?私は‥何度彼を死なせたのだろう‥!」
祈りは命一つも助けてはくれない‥
目を開けてと願うが‥
「もういい‥‥私は諦めよう‥‥」
そして少女は空を見上げた
end
憎むべき敵は誰なのか