黄昏れ時に

□黄昏れ時に
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――出迎えでくれた神木、朴に暫く祓魔師の仕事で学園に戻れない事をつげ、一人新幹線に乗った。


おそらく医工騎士としての仕事がメインだろうしどちらにしろ忙しくなる。今のうちにちゃんと休養しとかないと……


燐の事も気になるが、まあ大丈夫…


そのまま奈美はゆっくりと目を閉じた。携帯を時間にセットして。






京都へ着き、真っ先へ出張所へ向かうが、何故か以前訪れた事のある虎屋旅館へと移動となった。


「お久しぶりです。本日は祓魔師の任務で此方へ伺いました。藤本です」

「あら奈美ちゃんみいひんあいだに別嬪さんになってえ」

「あ…ありがとうございます」

「連絡はきいてる。医工騎士なんやて?いきなりで申し訳ないけど、さっそく仕事してもらいます」

「はい。お任せ下さい」


そういって案内された先にはぼろぼろの塾仲間(元)がいた。変わらない様子に、奈美は思わず笑ってしまった。



「金造ぼろぼろじゃんかーしっかりしなよね?そんな相手が強かったの?」

「うっさいな!つーか誰じゃ!?…ん?」

「お、元気じゃない。これなら寝てればすぐ治る。ほら、手当てしたげるからじっとしてな?」

「おん。…もしかしてお前奈美か??」

「そ、なに?見違えた??」

「なわけあるかい」

「なにそっぽ向いちゃってー!数すくない塾仲間なのにー!よし、また落ちついたら話ししましょ」

「おん…俺視てもろといて悪いけど…おとん視てくれんか?一番重症や」

「わかった」



頷いて治療道具一式を持って部屋をでた所長は重体ということもあり、一人別室らしい。それも医工騎士の不足でろくな手当てもまだされてない。早めに行けば、確かに重体の八百造がいた。




それから丸一日休むことなく働いた。






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