黄昏れ時に

□黄昏れ時に―原作前―
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黄昏れ時に


は じ ま り の と き




──私の名前は吉野奈美。愛知県にある学校に田舎から2時間かけて通う平凡の学生。……まあ、そういっても今は夏休みで、しかも明日になれば二十歳なんだけどねー


「グッバイ華の十代。ごきげんよう現実社会。…早く就職内定とらないとなあ…」


重いため息をはいて布団に潜った私。なぜだかこのご時世にもかかわらず、奈美のクラスには未だ緊張感がない。学生ライフはもう半年ないのに就職活動をしている人も少ない。それでも既に何人かは動き出していたらしく、内定が決まりだしていると連絡の嵐が押し寄せている。

流石にこの現実に焦りだしたものの、責めて十代まではと動かないと心に決めた。だけどそれも今日で終わってしまう…


奈美はため息をはきながらも睡魔に身を任せるのであった。


──せめて今日は良い夢をみれますようにと願いを込めて


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