黄昏れ時に
□黄昏れ時に
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学校に付けば、まずする事は寮へむかう必要がある。久々にきた学園に圧倒されながらも、奈美は三人と別れて寮へと向かった。片手には既に鍵をもっている。
「通常四人部屋だけど、人数の関係で特別三人とかラッキー。どんな子かな〜」
意気揚々として鍵を指したが既に先客がいたようだ。奈美は勢いよく扉を開けた。そこには…特徴的な眉のこと女の子が此方を凝視していた。…間違いない
「えー今日から一緒に生活してくことになりました藤本奈美です。よろしくね!出雲と…何ちゃん?」
「へぇー出雲ちゃんともうお友達なんだねえー。私は朴朔子ってゆうんだー。よろしくね奈美ちゃん」
「よろしく。朔子でいい?」
「うん。出雲も…これからよろしくね。学校でも塾でも」
「ふんっせいぜい私に抜かれないことね!」
「もう照れちゃって〜」
「ちゃって〜」
「なっ照れてなんかないわよ!朔子も便乗しない!」
「はーい」
……うん、寮生活とか不安だったけど、楽しそうみたい。
前日であるその日は、荷物整理したり、三人でガールズトークしながら学園をまわってみたりで、あっという間に一日が過ぎていった…
(明日は雪男に会いに行こうかな…あの日は久々に会ったのにちゃんとした会話、出来なかったし…燐についても聞いてみよ…)
考え事をしながら奈美の意識は深いまどろみの底へと消えていった。