バンタンandスラムダンク

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…俺、お前が心配


ユンギが眉を下げ、頬を優しく撫でる。
その手つきが柔らかくて不覚にもドキッとしてしまう。


あんま…俺から離れないで


頬を撫でていた手が腕をそってくだると、私の手を今度は撫で、指を絡めてぎゅっと握った。
その手が熱くて思わず頷いてしまう。
流川を探しに屋上に行く。


寝ている流川を起こそうとするとガバッと急に体を起こした。


眠りを妨げる者は何人たりとも
流川くん?
…せんぱい


声を掛ければ、閉じていた目を少し開いて私を暫く見つめた。


流川くん、あのね今日の部活な
眠い…
へ?って、きゃ!


そう言うと美香の腰に腕を巻き付け、太ももに頭を置いた。


ちょ、ちょ流川くん!?
せんぱ…うるせぇ…スー…スー
え、えぇー…


そのまま美香の太ももを枕にしながら寝てしまう。美香は困りながらも昼休み中動く事が無かった。









おい、流川…どけ









あれ?ユンギ、教室行かないの?
ん…こっち


ユンギに手を引かれ、向かったのは誰も居ない音楽室の準備室。あと少しでチャイムがなってしまうのに、こんな所に何の用だろう。


座って
え?


準備室の奥に行くと壁に凭れながら座り込むユンギ。その隣の床をポンポンと叩く彼に美香は訳が分からなかった。


何で?チャイム鳴っちゃうよ??
いいから
ひゃっ


ユンギは美香の腕を掴むと引っ張って無理やり引き寄せた。その反動で美香は、ユンギの胸に倒れ込んでしまう。


ちょ、ユンギ!…っ!


顔をあげると予想以上に近い距離にユンギの顔があって、ドキッとしてしまう。倒れた美香を支えるため、両腕を掴まれてる手が痛い。


ご、ごめんっ


美香はその近さに思わず顔に熱が集まり、ユンギから避ける。必然とさっき叩かれた場所に座ってしまった。


足、
え?
足伸ばして
へ??


昔からそうだけど、ユンギって口数少ないからたまに理解しきれなくて反応が遅れる。


何で?
はやく
こう??


ユンギは美香が足を伸ばすのを確認すると、身体の位置を少しずらし、上体を傾けた。
そしてユンギは美香の太ももに頭を乗せた。


えっ、ゆ、ユンギ!?
………


ユンギは美香が驚いているのを無視して瞳を閉じる。美香は幼なじみの行動に理解が出来ず、一気に顔に熱が伴うのを感じる。
そしてそのタイミングでチャイムが鳴ってしまった。


ユンギ、何してんの!チャイム鳴っちゃった!
聞こえたから知ってる、サボろ。
ちょ、ダメだってば!行かなきゃっ


焦る美香とは正反対に、ユンギは退く素振りを一切見せず、身体を横に向けて美香のお腹に顔を擦り付けた。


…俺にはできねぇの?
え?
膝枕
いや、そうじゃ…ないけど
じゃあ、いいじゃん。おやすみ。




2人とも寝てしまう。



せんぱい…タオル
あ、うん!はいっ


タオルを差し出すが、受け取らない流川。
美香は不思議そうに見上げると、流川が無言で頭だけ下げてきた。


えっと流川くん?
汗、はやく…
えぇ??


拭けという事で良いのだろうか?
美香は恐る恐る流川の頭や顔を撫でながら拭くと、時折美香の手に擦りつくように頭を動かす。それが何だか大きな猫を撫でてるみたいで、美香は笑ってしまった。


ありがと…ございます
いーえ!でも拭けてないからちゃんと拭いてね?
っす。


最後にこめかみに流れた汗を拭ってあげると、流川は口角を少しあげたように見えた。

あ、笑った…?


きゃーーー!!


その瞬間扉から聞こえる流川親衛隊の叫び声が大きくて美香はびくついた。流川が笑った事に反応したのか、
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