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□bitterちょこれいと
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不良もりごー
子供をかばって事故、暫く学校を休んでいて喧嘩の怪我という噂が流れる。だが普段は学童保育の手伝いをしている優しい性格。子供達からはごーや剛にぃと呼ばれている。ある事件で疑われた剛をミカが庇い心を開いてく。



剛の昔からの友達。分け隔てなく接し、剛の性格を唯一知っている。ミカと同じバイト

岡田
中3受験生。日曜大工が好き、おもちゃを作り、学童保育の前に置いて子供達の反応を観るのが好き。ある時隠れて見ていたのをミカに気づかれ、春休み剛が補習の間学童保育にお邪魔する。優しいミカを好きになる。ライバルの剛の目の前では関西弁使って無茶苦茶な事を言う。

丸丸
小学生の頃、剛と学童保育で一緒だった。大好きな剛が学童保育に顔を出している事を知り、ミカの邪魔をする。



可愛いぐらい純粋で誠実で照れ屋な剛くんに対し、純粋そうで真面目に見えるが美香に対してヲタク気質満載な岡田の話。
岡田に関しては円満な家庭、不幸な部分はないが友達に恵まれてこなかった。幸せな分、寂しいきもちがいっぱい。習っていたピアノ教室のロリコン女子に襲われそうになって以来、女子がちょっと怖い。
だけど美香に対してのいじょうな性癖にきづいて、あのときの先生もこんな気持ちだったのかと分かってしまう。普通の家庭だけど、犯罪すれすれな岡田の話(笑)

まちがってたら、どうするかなんて小さい子でも分かるんだよ!最低な事で疑って何で謝らないの?!剛くんに謝ってよ!

ミカ

頭に血が上って、涙が出そうな所で剛くんに静かに名前を呼ばれた。初めて名前を呼ばれた。

ミカ…良いから
剛く、
俺、大丈夫だから

剛くんは落ち着いた声で私を宥めるように言った。そして静かに席を立つと私の肩をポンと叩いて教室を去っていった。私は慌てて剛くんを追いかける。


剛くん、何で!疑われたんだよ、酷いよあんなの!!
良いよ、だから気にすんなって

剛くんはそう言った、本当に気にしてないかの様に

そんな事ないよ、剛くんの事みんな勝手に言って酷い…

感情が溢れ出してめがしらが熱い。泣きそうな自分を見られたくなくて、顔を俯けた。そしたら頭の上に暖かい重みを感じた。

お前は信じてくれたから…それで十分

それは剛くんの手で、不器用だけど頭をぎこちなくぽんぽんとあやす様に撫でた。それは子供扱いに似たものだけど、かれの優しい手つきに私は我慢してたものが溢れ出した。

剛くんは。っ優しいよ…怒って、いのに…
お前があんだけ怒れば萎えんだろ

うひゃひゃと特有な笑い声が廊下に響く。その声が私の耳から身体に振動して、段々気持ちが落ち着かせていった。
これじゃ私が逆にはげまされている。こんな時に気の利いた言葉が出ない自分が情けない。

でも、ありがとな…ミカ

彼は呟くようにまた
お前そういえば髪の毛伸びたな

かみのけを何気なく触る後ろの席の剛にドキドキする。
これ…母親がキャンドル好きで作ったんです、子供達にもってけって

わぁーありがとう岡田くん


彼から受け取った紙袋には沢山の色とりどりなキャンドルだった。


それとは別に…その、ミカさん。はい
私に?
はい、開けてください

彼はカバンから小さな包みを取り出した。ラッピングされたそれを丁寧に開ければ、中に柔らかいピンクの色をしたキャンドルが入っていた。

わぁー…可愛い
それ、その…俺が作ったんです
え、岡田くんが!?

不透明な色のキャンドルの中に小さなハート型のモチーフやラメが入っている。売り物並みな出来のそれに、私は驚いて岡田くんを見ると、恥ずかしいのか少し頬を赤らめていた。

どうせなら俺も作れっていわれて…それなら、いつもお世話になってるみかさんにって…

段々と耳まで染める彼が可愛くて、何だか微笑ましくて口元が緩んでしまう。それに勘違いしたのかかれが眉を顰めて、唇を尖らす。

男がこんなん作っておかしい思いました?
あはは!違うよ!!嬉しくて、私のために作ってくれたんでしょ?
…はい
ありがとう、私の分も作ってくれて

気持ちをこめてそう言えば、彼も嬉しそうにはにかんだ。

それにしてもこれ作ったって凄いね〜器用っていうか、なんて言うか。

その時キャンドルから匂いがした。

これいい匂いがする…アロマとかの香り?花??
花です…けど、秘密です
何で?教えてよー
絶対ひみつです、

あなたを密かに想っています。
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