━おはなし━

□にゃんこ停
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しずかな道路。ときどきふく風が気持ちいい。目がとろんとする。
道の端にちょっと洒落たバス停がある。並んでるのは俺だけで、どこの野良猫か知らないが足下にすり寄ってくる。天気もいいからぽかぽかする。長いマントが暑苦しい。伸びた前髪を右にながして、息をついた。
『ニャンコもあついのか
となりで猫が背中をごろごろと擦りつけている。太陽はちょうど真上まできていた。
『だれもいないし、つまらないよ…なー…』くぁ、と大きな伸びたをして猫はあくびした。つられてあくびが出た。
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