転桜録
□3話
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[夢の中]
「なんで泣いてるのさ」
「お母さんがね・・・ヒック いなく・・なった・・・の」
これは・・・・
昔のわたし・・・?
ドラゴンがいなくなった後、ひたすら探してたときの・・・かな?
この男の子は誰だろう?
「ふーん。ぼくはね、姉上に捨てられたんだ。」
「・・・・え?」
返事をしてくれなかったけど、その男の子は道の遠くを見ていた。
とても悲しそうな顔で。
子供の私はその様子を見ていられなかったのだろう。
「ねぇ、友達になろう!
あたしはイツキ!あなたの名前は?」
多分、男の子は嫌々ながらも名前を教えてくれたんだろうけど、、、
私には全然聞こえなかった。
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