転桜録

□4話
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近藤「それでは・・・はじめ!」







さて、試合が始まったにもかかわらず両者動かない。






なぜかって?







それは、相手に隙がないからだ。







そんな中、最初に動いたのは沖田だ。







私はその太刀を木刀で受け止める。








総司「へぇ。これ、受け止められるんだ」







笑顔で言うこの人。






すっごいムカつく。







「・・・というか、本気じゃないですよね」







そう言いながらとりあえず沖田さんの太刀を弾く。








総司「あ、分かっちゃった?最初から本気じゃ面白くないじゃない」








「え、そういう問題なんですか?」









総司「うん。」









うわー、言い切ったよこの人。









なんて手を抜きながら太刀を交えていたら、だんだんと相手の太刀が強くなった気がした。









いや、気がしたじゃない。






実際、強くなってる。









総司「それじゃ、そろそろ本気で行くよっ!」






へぇ、それじゃ・・・








「こちらも本気で行きます。」








――さぁ、ここからが本番だ。








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