CLAP‐NOVEL
□8.CLAP
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8.CLAP
【初 音】
最初、BUZZっていっても
そりゃ最悪な事もあった
例えば…
初ライブ。
BUZZの初ライブ。
それは高校の時の文化祭がキッカケだった。
直樹「文化祭さ、ライブしよー」
直樹のお決まりの軽い口調から彼等の音楽人生はめまぐるしく変わっていくことになる。
海人「いいねー!俺あれやりたい、あれ」
当初オリジナル曲なんて彼等に勿論あるはずもなく。お互い好きな曲をコピーしていた。
智「何曲やる?」
晃平「3曲ぐらいじゃない」(ニコニコ)
その日から猛練習を開始した四人。
自分の音を、声を
初めて誰かに聴いて
何かを感じてもらえる
そんな喜びと不安が
彼等の心の中で動いていた。
↑直樹のみ自信しか存在しなかった(オイ)
──そして文化祭
体育館では………
「ねー今から木原くんライブするんだって!」
「えーvv絶対見なきゃ!」
「黒川くん何するの?」
「ん〜何だろぉ」
「おい!海人応援しにいくぞ!!」
「直樹も出るらしいぜ!」
観客はザワザワ集まりだして。
BUZZが舞台に足を運ぶ。
海人(意外に人多いな…)
シールドをいれて。
チューニングして。
いよいよ彼等のライブは始まった。
海人は舞台から観客を見渡す。照明がキツくて誰が誰なんて解るはずもなく。
それでも声を張り上げた。
直樹はいたって余裕そうにギターソロも淡々とこなす……………が。
「ね!直樹君かっこよくない!?」
直樹(ぴくっ)
「え〜あたしは木原くんの方が………」
直樹「ライブ…最高!」
ギュイイイ──!!
直樹「あ!」
余りに興奮した直樹。
弾いてる最中に弦が切れてしまった。
シーンとする会場。
演奏も途切れてしまった。
智「………」
直樹「えへ!…ごめん☆」
海人「何がえへ!だ!このやろー(涙目)」
晃平「まぁこんなもんだよね^_^」
ライブデビュ-はかくして終わった。
●END●