テニプリBLお題小説

□嘘つき
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跡部:…嘘吐け。

忍足:ホンマやって。

跡部:嘘だ。…お前の全てが…嘘なんだ……。


どんどんコイツに溺れてゆく俺が嫌だ
だからコイツに身を引かせたい


忍足:…どしたん??何かあったん??

跡部:……何も無ぇ。…俺は…お前が嫌いだ。



『嘘つき』
自分にその一言を突き刺した
俺は
コイツにたくさんの愛を注ぎたかった



でも
それをしてしまったら
俺は
きっとコイツを傷付ける


コイツの
何もかも見透かしたような漆黒の瞳に
俺はいつの間にか溺れていて
それを認めたくないがための嘘


愛してる

だからこそ…―


跡部:俺はお前と別れたい。お前の全ては嘘なんだ。…本気になれよ。…俺に全てを見せろ。…今…ココで……。

忍足:………。

跡部:そうしたら…まだ付き合ってやってていいんだぜ??


『嘘つき』
自分に刺さったコトバは
どんどん深くへと達してゆく


不適に笑いながらも
心の中は
苦しくて
苦しくて
壊れそうなくらいだった
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