テニスの王子様

□俺様何様跡部様
1ページ/4ページ




「おいコラ名無し!サボってんじゃねえぞ、アーン?」


「アーン?てなんスか跡部様」


「真似するな!それに似てないだろうが!」


「ハッ知るかよ!」
















こんにちは。
名無しです。
生徒会副会長です。
なんで副会長になっちゃったんでしょう。
なんで四六時中アホをとったらただのイケメンセレブの俺様何様跡部様のお世話をしなきゃならんのでしょう。
面倒臭いったらありゃしない。





つうか生徒会役員ほかの奴らどうしたよ。もしかしなくともあたしら以外全員サボり「なわけないだろうが馬鹿が」

「うわ、なんだよ跡部!お前って実はエスパー!?」

「お前、全部口に出してたぞ」

「………。うわ―…」

「なんだその顔は。それより自分が何を言っていたか、覚えてるか?アーン?」





あ―…。
確かアホをとったらただのイケメンセレブの俺様何様跡部様……


「………ハハッ」
「笑ってごまかそうとするな!」
「………。」
「黙るな!!」
「じゃあどうしろって言うんだよ!お前ワケわかんないよ!!このアホ部!!!」
「誰がアホ部だ!!そしてワケが分からないのはお前の方だろうが!!」




あ―もう、うるさいな―アホ部は。



まだ何か言ってるけどとりあえず無視!












何気なく跡部の机に目を向けた。

そこには



「…慰労会??」
と書かれた紙の束が置いてあった。



「そうだ。今回の学園祭の慰労会の内容は俺様とお前で決める」

いつの間にか跡部は真面目な顔になっている。
切り替え早!



「あ―なるほど。ほかの奴らには秘密ってわけか〜」
「そうだ。たまには察しがいいな」
「いつもいいよ!失礼だな!アホ部のくせに!」
「お前が失礼だ馬鹿が」







まったく、何度こんなくだらない会話をしただろうか。


でも不思議と嫌じゃないんだよな〜
ホント不思議だ!



にしても慰労会か〜
何にしようかな?
でもどうせ跡部が全部決めるんだC〜
考えなくていいや〜




「おい名無し」
「ん?」
「お前が何をやるか決めろ」
「え!!??」






なんだって―!?
跡部お前……っ
頭打ったのか!!??
「打ってない」
うわまたエスパー!
「また声に出てんだよ」
「嘘!?」


てかあの跡部が…


「…マジで頭打った?」

「打つわけないだろうが。この俺様が決めて良いって言ってるんだ。さっさと決めろ」

そこで俺様ですかぃ。







跡部…
なんか優しくね?なんか…優しい跡部って……






「変だよ跡部」

「アーン?」








変だよ。
変だよ、跡部。


全ては俺様が決める!はどうした。
お前キャラじゃない!



「名無し」

黙ってたら跡部が覗きこんできた。



ドックンと跳ねる心臓。



「決まったか?」
「な、に、が、」
「慰労会の内容だ」
「決め、て、ない」


跡部が近くにくるだけでなんか…やばい、心臓が―やばい。
やばいぞ?やばいぞ!?
な、なんだこの心拍数!?
落ち着け落ち着け〜。
落ち着くんだ自分!!!


なんでこんなにドキがムネムネ←しなきゃならんのだ!!!

…!!!!

ままままさかあたし…!
アホ部がすっ…!?



跡部とバチッと目が合う。そこで改めて跡部の容姿を確認。
青みがかかった銀髪?に切れ長の目、セクシーなきボクロ、魅惑の唇(笑)、モデル体型…
なにこの…異様な格好良さ。


……ぁあダメだ顔が熱い!!

絶対赤い!!!


「何赤くなってやがる」
「なってません!!!」
「ハッ、鏡見てみろよ」
「見ません!」
「…お前、まさか…」




え!!
気づいた系ですか!?
ど、どうする!??
どうするよ俺!!!!








てな感じで焦ったのに



「熱でもあるのか?」

…………だってよ。


跡部って意外と……鈍いね〜……笑。
てか素ですか???
狙ってんですか???








「まったく、熱があるならそう言え」

心なしか心配してるように見える跡部。



「………」



ボーゼンとしてたらポンと頭に手をおかれた。

「……大丈夫か?」

まぎれなく心配した跡部の顔。

素だ―――!!!
レアだ――――!!!
頭に手―――!!
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ