『時と時の狭間で』

□ピンクの湖畔
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「教えてもイイデスガ、ただで教えるわけにはイキマセンネ〜」

「何すればいいんだ?」

マキシミンは呆れたような面倒そうな表情で聞き返した。


「ピンクの湖畔を持ってきてくれたら教えてアゲマショウ」

「わかった。」

やっと話が聞き取りにくい人物からの解放感と、面倒事に巻き込まれたという脱力感が一気に降り注いだ。


「あぁーっ!」

ふと思い出したようにマキシミンが叫ぶので、イスピンは飛び上がるように驚いた。


「な、…何?」

驚きでバクバクしている心臓落ち着かせるように胸に手を置きながら聞き返した。


「ピンクの湖畔が青くなっているんだった!」

「えぇ!?ど、どうするの?(だいたい、どうしてそれを知っているんだろう…?)」

「チッ、まいったな…」

何か良い案はないかとマキシミンは考え込んでしまった。


「お困りのようですね〜」

その声のした方を2人が向くと、にっこりとした笑顔に金髪の長髪の男性がいた。


「…あなたは?」

「通りすがりの者ですよ。それより、どうしましたか?」

いかにも怪しい雰囲気の人物だったが、何も戸惑うことなくマキシミンは言った。


「ピンクの湖畔が欲しいんだけど…」

「ピンクの湖畔ですか…ただで差し上げるわけにはいきませんね。」

怪しい雰囲気の人物がそう言うとマキシミンは「またかよ…」という表情になった。


「だったら何すりゃいいんだよ」

半ば怒り気味なのが表情からも声からもよくわかる。


「今からナルビク中に1〜15の番号の付いた旗を置きます。制限時間内に旗を集めてきてください。ただし、1から順番に集めないと意味がありません」

「何だ、簡単だな」

この時イスピンはふと「すごく遠回りしてる気がする…」と思ったが、口にはださなかった。あのマキシミンが探すのを手伝ってくれているのだ、愚痴をこぼせば手伝ってくれなくなるに決まっている。それはイスピンも今までの短い間に理解したつもりだった。


「さっさと終わらせるぞ」

「わかってる」

「制限時間は5分です。それでは…始めてください」
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