まるマ

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夢を見ていた。

夢の中で、僕はただ漂っていた。目をつぶり、重力を無視して空中散歩する感じ。僕はただ、ふわふわと浮かんでいる。とても気分が良い。

誰かに頭を撫でられた。すごく暖かくて、すごく気持ち良い。

もっと撫でてほしくて、思わずその手に頭をすりつける。まるで猫になったみたい。

するとその手は、要望に応えるように僕の髪を撫でてくれた。優しく、優しく、僕に触れてくれた。何度も、何度も。僕はとても気分が良い。とても幸せ。

この手が渋谷だったらもっと幸せ。

そんなことを考えながら、僕はひたすら漂っている。


――村田。



彼の声が聞こえた気がした。






to be continued.

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