BASARA 佐幸佐 SS
□一緒なら【レッスン5】
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いきなりぴったりと押しつけられた。
無理!
自らの手を添えて、強引に押し入ろうとする。
けど無理!
「旦那!ね、旦那!」
「黙れ」
眉がひそめられて、うっすら汗が滲んでる。
そんな表情に、男っぽさを感じてしまう。
転がされて、成すがままの俺はどうしたらいいのだろう…。
俺は…。
旦那の望むまま…。
ピリリと抉じ開けられて、びりっと痛みが走る。
これ、旦那も痛いよね。俺より旦那が痛いよね。
「旦那…、あの…」
「黙れと言ってるだろう」
「いや、俺、逃げないから!だから、その、さ…」
「何だ?」
ぐうっと押し入ろうとするそれに、裂けるような痛みが走った。
「いっ!」
「止まらぬぞ」
「待ってよ、ねえ!このままじゃ、旦那が痛い!」
旦那の力が緩んだ。
「お、俺様、少しやり方わかったから。い、一緒に勉強していこうって言ったじゃん!だから、俺が覚えたこと教えるから!」
旦那が掴む俺の脚がゆっくりと降りていく。
「なんで簡単にいかないのだ。某はただ、佐助が愛しいと思うだけなのに。佐助が欲しい!全部欲しい!もう、どうしていいかわからぬ己が嫌になるくらい、どうしようもない!」
これは…。
色っぽい雰囲気も何もかもいらないじゃないか!
旦那のそんな言葉だけで、俺は、俺は…。
目眩がするくらい、感動する。
俺、なんでも…なんでもする!
かも…。