BASARA 佐幸佐 SS

□夢気分。
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「なんだ?なんで裸なのだ?佐助?!」

明るい色の髪が目元を隠して見えない。
唯一見える口元がにやりと笑う。

「旦那。旦那も脱ぎなよ…」

佐助の手が襟もとから差し込まれ…。
「や、やめろ、さ、佐助…」
肌を撫でられる感触。
顎に手を添えられ、振り向かされたら佐助の息が近づく…。
佐助の手が、腰をなぞり降りてきた…。
ああ!
体を走り抜ける快感!!



「!!!!!!」
幸村は、ガバッ!と布団から跳ね起きた。

頭の中は、まだ何か痺れてる。
だけど…。
脚の付け根を濡らす感触に、
「…うう」
と、うなった。

夢……。

夢でいってしまった…。

しかも、佐助が…。

佐助の裸など見慣れているが、まさか、それをこういう風に夢に見るとは…。
布団の端を噛み締めながら、一人悶える。
気持よかった…。
いや、違う違う!
何だって、佐助が!


「どしたの、旦那」
不意に耳元で囁かれて、ぼおっ!と顔が火事になった。
「いきなり現れるなーーー!」
幸村は慌てて布団の中に潜り込んだ。
佐助は、鼻を「くん」と鳴らした。
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