BASARA 佐幸佐 SS

□一緒なら【レッスン5】
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「佐助!覚悟!」

旦那がいきなり俺の足首を掴んで高々と持ち上げた。はずみで背を床にしこたま打ち付けた。

「なにすんの?!」

思わず空いてる方の足を旦那の頭めがけ…。
は!と思い留まる。

旦那の口元がにやりとする。

「今、某を蹴ろうとしたな」

「してないしてない!!」

「嘘を申すな!主を足蹴にしようとは…」

だって、あんたが悪いんでしょーが!

「ええい!脚を開け!」

もう片足の足首も捕まった。
がばっと開かれては、色気も恥じらいもあったもんじゃない!

「………」

旦那がじっと見つめる視線の先を辿る。
どこ見てんだよ!

「佐助…。気を悪くしたら謝るが…。小さいな…」

うぐ。

って!これは、おびえてんの!
旦那のは…。
すげ……。

「佐助のこれが…入っても痛いのなら、某のは、入るのか?」

いや、だから!
あの時は今とちょっとばかし見た目が違ったってば!
って、余計ちっさくなるようなこと言うなよ。

「ごめ…。旦那、やっぱ痛かったよね?」

俺ってば、自分のことばっかり。
ごめん。

「気持ちよかったぞ。佐助もだろう?」

「まあ…」

曖昧な返事は、旦那をカチンとさせたっぽい。

「まあ?!某がどんな思いで事を致したと思ってるのだ!それを…まあ?!だああ?!」

「ご、ごめ」

「許さぬ!」

真顔で怒鳴られたら、もう逃れられない。

「おとなしく言うことを聞け、佐助」
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