*BL Original novel・2*
□Where you heart?(playボイスん。)
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息も絶え絶えな僕の横で、宮元さんがむっくりと起き上がった。
うつ伏せで枕を抱き締めて、ベッドから降りる宮元さんをぼんやりと見ていた。
「電気付けるぞ」
と言うから、もぞもぞと掛け布団を引っ張り上げた。
ふっ、って、鼻で笑われた気がするけど、もう限界で…。ごそごそとカバンか何かを漁ってる音を聞きながら目を閉じる…。
「あー…、やっぱりなあ…」
わざとらし気な声に少し目を開けた。
素っ裸で立ったまま台本を捲りながら、僕のことを窺っている。
「あ…、その台本…」
今日事務所で貰って来た、僕と一緒の台本だ。二人で出るやつの……、ふあああ…。眠い…。
肩まで掛けた掛け布団の中でごろりと宮元さんに背を向けた。
宮元さんがベッドの縁に腰を降ろすから、ベッドがギシッと軋んだ。
「おい、寝てる場合じゃねえぞ?」
肩を揺すられ、仕方なくもう一度目を開ける。
「大変だ、マリ。お前…この役、このままじゃ出来ねえ」
とか言うから、眠気が少し引いた。
「え、何で…?」
「ここ、読んでみ」
台本を顔に突きつけられて、(近すぎて視点を合わせるのが大変だっていうのに…)そこに書かれている台詞を目で追った。
って!
まさしく濡れ場のど真ん中のページじゃないか!
宮元さんがニヤリと笑う。
僕と宮元さんでやることになったCDドラマの台本は…その…なんていうか…ビーエル…うん…まあ、いつものことなんだけどね!
はは…。
しかも今回は「宮元とマリをイメージして書かれた作品だそうだ」と、マネージャーから言われた。
ということは…宮元さんが爽やかな好青年であるはずもなく!
……で…。
「木月真理さんをイメージしたって言ってもなあ。ベッドの中でのことは俺しかしらねえから仕方がねえけどなあ」
宮元さんがせかっく掛けた布団を剥いでくる。
「も、もうしませんよ!僕、明日仕事なんです!」
「俺もだ。ああ!そうか!お前、もしかして、喉かばってるのか?」
僕に圧し掛かりながら宮元さんが顔を覗きこんでくる。思わず自分の喉に手をやった。
「え?」
「違うのか。じゃあ、やっぱ、一度練習してみないとだな、こりゃ」
わけがわからないまま、再び体に這わされる手の気持ち良さに、無意識で唇を噛み締めた。
「マリ、声上げろ」
「え?あっ!…んっ」
太股を撫でられ、上げてしまった声を慌てて抑えた。
「抑えるなって言ってんの!…ったく…。入れんぞ」
脚の間に体を割り込ませ、僕の両膝の裏に手を差し込み、持ち上げるように体を開かせられる。
「え、あ、も、もうやだ!もう、ほんと…」
そこに熱いものが押し当てられるのがわかる。
「演技指導だ」
何が!と文句を言う前に、さっきの名残で受けれやすくなっているそこに、ぐいと腰をすすめられた。