●捧げもの●

□こっち向いて笑って☆
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神の袖隠れ、ヒメゴト。様のオリジナル作品「キャンディシリーズ」の円チャンと昴クンをお借りいたしました!


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夕飯も終え、「いいから座ってて下さい。見たいテレビあるんでしょ」なんて昴クンが言うから、申し訳ないけどリビングで先に一人テレビを付ける。
だってね!言い出したら聞かないんだから、昴クンは。
そりゃあ、まあ、食器洗いくらいなら手伝う!って前に一緒にキッチンに立たせてもらったことはあったよ。だけど、お皿を割っちゃったりだとか、そのお皿でオレが指先を怪我しちゃったりだとか、その、まあつまりは…邪魔…いやいや、心配で仕方がないから、「いいから俺に任せておいて下さい」ってことみたいだ。


大好きなお笑い番組を見ていたら、熱い湯気といい香りのするコーヒーがテーブルに置かれた。

「ありがと、昴クン」

一仕事終えて、ふうっと息を吐きながら昴クンがソファーに腰を降ろした。

「あははははっ!」

オレはテレビを見ながら笑ってる。
たまに手を伸ばして、大きめのマグカップにたっぷり注いでくれたコーヒーを頂く。
そしてまた、

「ぷっ!あははっ!」

って夢中になってお笑い番組を見ていたら、ふと…、笑わない昴クンに気が付いた。
ちろっと後ろを振り返ると、なんだか、ムスッとした顔でマグカップを口に運んでいる。

「あれ?お笑い嫌い?」

「……あの芸人、好きなんですか?円サン」

「え?好きって言うか、面白いよね。あはは」

昴クンの眉間に皺が寄った。

「…チャンネル変えようか?」

「円サン見たいんでしょ。だったらいいですよ、そのままで」

だって、そんな不機嫌な顔した君がいたら、笑えないじゃないか。

「どうしたの?」

「面白くない…」

「ん?今のギャグはあんまり面白くなかったよね?」

「違います!円サンを夢中にさせてるやつらが気に入らないんです」

「え…」

だって…。
テレビだよ?

「円サンの口を付けた、そのマグカップにだって、俺はヤキモチ妬くかもです」

えええ?!

「昴クン…」

オレは、ソファーに座る昴クンの、膝の上に移動した。
ちょっと驚いたみたいだけど、背中からオレのことをギュッと抱き締めて来た。

「こうやって一緒にテレビみよう?一緒にコーヒー飲もう?」

大きな身体で、こくっと昴クンは頷いた。

しっかりしてるけど、実はヤキモチ焼きで、甘えん坊な昴クン。

ほら、やっと、一緒に笑い始めてくれたよ。

今年もいっぱい、二人で笑って過ごそうね。




(おしまい)







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よんこちゃんへお捧げします!
謹賀新年!にかえて。


円クンはお笑いとか好きそうだなあとか、妄想したのであります!親御さん(よんこちゃん)もお好きだし^^
大好きな円クンと昴クンお借りしました!
寛大な御心でお許しくださりありがとうございました!

どうぞ、今年もよろしくお願いいたします!

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