●捧げもの●
□こっち向いて笑って☆
1ページ/1ページ
★神の袖隠れ、ヒメゴト。様のオリジナル作品「キャンディシリーズ」の円チャンと昴クンをお借りいたしました!
____________
夕飯も終え、「いいから座ってて下さい。見たいテレビあるんでしょ」なんて昴クンが言うから、申し訳ないけどリビングで先に一人テレビを付ける。
だってね!言い出したら聞かないんだから、昴クンは。
そりゃあ、まあ、食器洗いくらいなら手伝う!って前に一緒にキッチンに立たせてもらったことはあったよ。だけど、お皿を割っちゃったりだとか、そのお皿でオレが指先を怪我しちゃったりだとか、その、まあつまりは…邪魔…いやいや、心配で仕方がないから、「いいから俺に任せておいて下さい」ってことみたいだ。
大好きなお笑い番組を見ていたら、熱い湯気といい香りのするコーヒーがテーブルに置かれた。
「ありがと、昴クン」
一仕事終えて、ふうっと息を吐きながら昴クンがソファーに腰を降ろした。
「あははははっ!」
オレはテレビを見ながら笑ってる。
たまに手を伸ばして、大きめのマグカップにたっぷり注いでくれたコーヒーを頂く。
そしてまた、
「ぷっ!あははっ!」
って夢中になってお笑い番組を見ていたら、ふと…、笑わない昴クンに気が付いた。
ちろっと後ろを振り返ると、なんだか、ムスッとした顔でマグカップを口に運んでいる。
「あれ?お笑い嫌い?」
「……あの芸人、好きなんですか?円サン」
「え?好きって言うか、面白いよね。あはは」
昴クンの眉間に皺が寄った。
「…チャンネル変えようか?」
「円サン見たいんでしょ。だったらいいですよ、そのままで」
だって、そんな不機嫌な顔した君がいたら、笑えないじゃないか。
「どうしたの?」
「面白くない…」
「ん?今のギャグはあんまり面白くなかったよね?」
「違います!円サンを夢中にさせてるやつらが気に入らないんです」
「え…」
だって…。
テレビだよ?
「円サンの口を付けた、そのマグカップにだって、俺はヤキモチ妬くかもです」
えええ?!
「昴クン…」
オレは、ソファーに座る昴クンの、膝の上に移動した。
ちょっと驚いたみたいだけど、背中からオレのことをギュッと抱き締めて来た。
「こうやって一緒にテレビみよう?一緒にコーヒー飲もう?」
大きな身体で、こくっと昴クンは頷いた。
しっかりしてるけど、実はヤキモチ焼きで、甘えん坊な昴クン。
ほら、やっと、一緒に笑い始めてくれたよ。
今年もいっぱい、二人で笑って過ごそうね。
(おしまい)
_________
よんこちゃんへお捧げします!
謹賀新年!にかえて。
円クンはお笑いとか好きそうだなあとか、妄想したのであります!親御さん(よんこちゃん)もお好きだし^^
大好きな円クンと昴クンお借りしました!
寛大な御心でお許しくださりありがとうございました!
どうぞ、今年もよろしくお願いいたします!