*BL Original novel・2*
□にーちゃんは迷子
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桐子様よりアンサーss
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
兄貴に誘われて出かけた日の夜。
当然のように実家に泊まることを決めた兄貴の部屋にいつものように連れ込まれて。
「や……っ、ああっ」
ベッドの上、正面から兄貴と抱きあうようにして、もう何度めかわからない行為に耽っている。
おれも兄貴もすでに何回か吐精したあとだというのに、お互いに、いや、とくに兄貴のそれはまるで衰えることを知らない。
「……も、しつこいっ」
どんっと目の前の胸を叩くと、身体のなかに埋めたものでぐりぐりと奥までえぐられておれは悲鳴をあげる。
「ひあぁッ」
「冬馬……、声、我慢しないと」
ひとごとみたいにのたまいながらも声がほとばしるような真似をしてくるのは誰だ!
半泣き状態で兄貴を睨みつけると、だらしなく開いたままの唇に指を突っ込まれる。
「んんっ!」
「そんな可愛い顔をされると、兄ちゃん我慢できなくなるだろう」
ちょっと待て、誰がいつ我慢した!?
「もの欲しそうにお口を開いて……、いろいろなものを突っ込みたくなるよ、冬馬」
「――――っ、」
腰を叩きつけながら掠れた声で囁かれる。いってることはとんでもないが、兄貴の目はマジだ。
「ああ、今度、おしゃぶりを買ってこようか。そうしたら声も我慢しやすいだろう?」
じ、冗談じゃねえ!!
しかも、なんか、兄貴、ただでさえ凶器じみたものを突き刺してるくせに、また今さらにでかくなったじゃねえか!
なに興奮してんだ変態め!!
「ああ……大好きだよ、可愛い冬馬……、兄ちゃんはお前さえいればなにもいらない」
「ひっ、あ、や、ああっ」
めちゃくちゃに突きあげられて揺さぶられて、おれはそのまま意識を手放した。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
がんばれ冬馬(*´∀`*)