BASARA 佐幸佐 SS

□あらら。
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「確かこの辺に…。おい!よく探せよ!」
埃っぽい物置の中で、ごそごそと3人が物色を始めた。
「はあ、ここ、ちゃんと掃除しておけばよかった…。暇がなくてなあ…。あ!ついでに片付けるか」
ついつい、掃除をはじめてしまっている佐助は、ついつい夢中になり…。
「おい、そっちはどうだ?」
なんて声をかけたときには、一人ぼっちになっていた。
「あれーーー?!おい?!どこ行った?!」
消えてくれたのならば、それはそれでいいのだが、体に残る微妙な緊張感が、術発動中の状態を示している。
「まさか、旦那…」
うわーん。
変なことしないでいてくれー!
って、いうか、するなら俺にしてくれーー!



台所から煙が上がってるので、すぐに一人の佐助は見つかった。
「なにしてんの、あんたは?」
分身佐助が仕草で示す。
「ん?後頭部からうにょーん?しっぽ?ああ!旦那ね。旦那が?ぱくぱくもぐもぐ…コネコネ……、団子を作れと?んで、もう一人はどこ行った?……ん?うにょーんと一緒に庭の方へ行った?わかった。…まあ、とりあえずお前は団子作ってろ。どうせ後で俺がやらされるんだから…」


俺様が危ない!
どしよ?いやらしいことされてたら……。
ないな…。
無いとは言い切れないぞ!
きゃ。
……すぐに俺と入れ替わらせよう……。
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