BASARA 佐幸佐 SS
□ずきん!
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≪幸佐≫
くらくらする意識で旦那の顔をまじかで拝むことになった。
「気持ちいいか?佐助」
待て待て待て。
「今宵はめいっぱい、気持ち良くしてやる」
殺す気か?!おい!
見ればすでに着物は脱がされ、床に転がされている。
旦那も…、その…、裸だ。
「ひどくする方がいいのだろう?」
「ご、誤解だ!」
にじり寄る旦那に両手首を掴まれた。そのまま床に押し倒され、頭の上で両手首をひとまとめに押さえつけられる。
空いた手が持ち出してきたのは、…さっきまで旦那が身に着けていた帯!
「ねえ、ちょっと、旦那!」
こんなときだけなんでか器用に、ぐるぐると俺の手首を縛り上げた。
「さて…」
俺の体の上に馬乗りになって、小首を傾げる。何考えてるんだか…。
「ひどくするといっても、やはり佐助の意見を聞かないとな。ただの暴力になってしまう」
うんうん!俺もそう思います!!
「佐助、今から言う中から選べ」
頼みます!選択肢!
「1、無理やりねじ込む。2、泣くまで引っ叩く。んー…3…3はだなあ…」
「ちょおおっとまったあああ!!」
冷や汗かいた。
「お、俺、普通が一番だから!普通にしよ。ね、旦那」
「それでは佐助を満足させてやれん」
「だ、大丈夫!俺様が保証します。絶対大丈夫!俺様、満足します!ほんと!!」
「しかし…」
何渋ってるの!
旦那が縛り上げた俺の手首をぐっと床に押し付けた。
「では、軽めで…」
「は、はい…。よろしくおねがいします…」