*BL Original novel・5*

□『ボイスん。』座談会
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岩井「ネタとして一つ考えたんだけどいいかな?この会話読むの、お年頃の女の子でしょうから。例えば、それぞれの考える、理想の結婚式とか」

住吉「さすが岩井先輩!じゃあ、年功序列で宮元さんから!」

宮元「バツ一の俺に聞くの?」

住吉「まずかったっすか…?」

宮元「別に。俺に語らせるなら語るけど」

住吉「お願いします」

宮元「そうだな…。場所は…俺の通ってた大学のチャペルかな…。結構気に入ってたんだ、あそこ。んで、参列者はマリのファンでいっぱいにする。マリが歌い、俺が伴奏をする…。ああ、芝居をうってもいいな。マリが他の男と式を挙げる寸前で、俺が扉をバーンと開けてだな。『マリ!愛してる!』とか言ってだな、奪って逃げる、と…。んー?これじゃあ、式が挙げられねえなあ…。オペラ座の怪人風に、俺は仮面でも被って登場するか…。いや、待てよ。ロミジュリっぽく、マリの独白で散々告白させておいて、最後はお涙頂戴もいいな…。いや、しんみりしちまうか。バージンロードを歩くマリ、ってのも見てみてえな…。マリのエスコートは、高岡にでも頼むか…。んー…、やっぱりサプライズが欲しいな…」

岩井「木月?宮元さん、思いっきり結婚相手指名した上で妄想膨らましてるんだけど」

木月「き…、気のせいです…」

住吉「悠也は?」

岩井「年功序列で次は僕?」

住吉「いや、単純に、悠也の理想の結婚式を聞きたいから」

岩井「するつもりないし」

木月「例えばの話ですって」

宮元「おい、マリ!人の話、聞いてんのか?!」

木月「はいはい…。あ!すいません!宮元さんに、飲み物お代わりください!」

岩井「僕は…、魔法少女のコスプレをして、アメリカンヒーローのコスプレしたやつと派手に結婚式をするよ」

住吉「おお!」

岩井「……気の利いたジョークだから」

住吉「俺は、悠也のナイスアイデアには負けちゃうかなあ。俺はね、遊園地とか貸し切って、友達いっぱい呼んじゃってさあ!花火とかドカンドカン打ち上げちゃってさあ!シンデレラと王子様の舞踏会みたいにやれたらいいなあ」

岩井「やっぱりコスプレじゃん!」

木月「わあ!僕何になろうかなあ。着ぐるみで踊ろうかなあ」

住吉「あ、マリさん抜かしちゃってすいません!マリさん、どうぞ!」

木月「僕?ええと…。考えたこともなかったから…。そうだなあ…。近所の公園とかで、満天の星の下で、二人きりで愛を誓い合う…、とかそんな感じでいいかなあ…」

岩井「地味。地味だけど、頭の中の妄想具合が誰かさんと似てきてる」

宮元「…公園…星の下…」

住吉「…宮元さんがメモってる…」

岩井「なんか、誰か爆弾発言でもしないとしまらないよ、これ」

住吉「んー…、結構、普段、サイトで私生活まで晒しまくってますからねえ、俺達」

岩井「バカ!お前の頭のなか、次元が歪んでる!」

宮元「これはどうだ?俺は、マリと結婚するつもりだ」

岩井「どの辺が爆弾なのか理解できない…」

住吉「ここはひとつ、マリさんどうぞ!」

木月「僕!?うまいこと、何か言わないといけない?ええと…、木月真理ファーストアルバム『all true』 発売中です。よろしくお願いしまーす」

岩井「僕も木月とデュエットで参加させてもらいました。よろしく。って、もうこれでおしまいでいいの?」

住吉「いいですか?宮元さん?」

宮元「…近所の公園に、ヘリコプターで降り立つことは出来るだろうか…。薔薇でも空からばら撒くか…」

住吉「いいみたいですね!では、これにて、『ボイスん。』座談会をおしまいにしまーす!あ、打ち上げに居酒屋予約してあるんで、行きましょー!」

岩井、愛想笑いで手を振る。

木月「ありがとうございました!『ボイスん。』これからもよろしくお願いしまーす!」


(ちゃんちゃん!)


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