*BL Original novel・3*

□水の泡
1ページ/3ページ

幕末…「人斬り以蔵」と呼ばれる忠犬…と共に戦う新兵衛の話。(R18)
*史実・土佐弁は趣味の範囲でお見苦しく;;





______________






「おいのは、先生よりもふといき…。気持ち良いじゃろ?」

以蔵の肉の薄い太腿を肩に担ぎ上げながら、両脚の間に腰を進めた。以蔵は相変わらず無表情で、見開いた眼は天井を見つめている。だが、微かに苦しげに眉を寄せたのを俺は見逃さなかった。

「…だら…しぃ…」

女とは違い、男の秘穴に突っ込むのは大きければ良い、というものではないらしい。滅多に痛みなど訴えない以蔵が「苦しい」と訴えるのだから、よっぽどのことだと思う。だがそれは、嬉しいことに以蔵が俺に対して甘えている証拠だとも思う。

「苦しいじゃか?以蔵も勃って膨らんできちょるき?」

俺と自分の腹の間で揺れる以蔵の男棒を握り締めてやれば、以蔵は細く息を漏らし秘穴はキュウッと締め付けをきつくした。
堪らずに夢中になって腰を振った。パンッパンッと肉と肉のぶつかる音を立てながら、俺は激しく以蔵の肛内へ男棒の抜き差しを繰り返した。
奥はねっとりと絡みつくように熱く、入り口は千切れるかのように絞り取る。
射精感が押し寄せ腰が震えた。以蔵の中で存在を増した俺の男棒はさらに痛みを与えたのか、以蔵の小さな呻き声が聞こえた。普段何事にも無反応な以蔵の人間味を見た気がして興奮が増した。

「い、以蔵…、く…っ!以蔵!達くがで…、以蔵の中に…出す…き…っ!」

無言で目を閉じた以蔵に圧し掛り、はぁはぁと荒い息で汗を流しながら涎の出そうな快感に全身を震わせる。
萎えることを忘れた俺の男棒を以蔵の秘穴から引き抜いた。すっかり俺の精で濡れそぼり、まだ震えるそれに苦笑する。こんな程度じゃ足りやしないが、以蔵の身体に無理はさせたくない。今更言えた義理じゃないが。
少し赤く腫れそぼった秘穴から、白濁の露がたらりと垂れた。その赤と白のコントラストが物凄く卑猥に見えた。
懐紙で拭ってやると、以蔵は疲れたのか、手足を丸めて寝床の上であっという間に寝息を立て始めた。
ほとんど食事をとらない身体は痩せてはいるが、全身を覆う筋肉はバネのようだ。
俺は、以蔵の乱れた髪の毛をそっと撫でた。
俺とのこんな行為など、全く望んでもいない以蔵だ。いや、以蔵にとってはどうでもいいことなんだろう。まるで、俺が以蔵の饅頭を一個分けてくれ、とねだったから…というほどの、感心を向けるほどのことでもない。お好きにどうぞ、と言われてもいないが、毎度がっつく俺だ。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ