*学園*

□浮気が本気
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(浮気系:小路類 視点)


「で。いい加減部屋決まったのか?」

先生が呆れ顔で聞いてきた。

「んー。たぶんそろそろ落ち着くんじゃない?結構稼がせて貰っちゃった」

「ったく…」

先生の宿直室で、俺の部屋には無いふかふかのソファーに体を沈める。

「だってさあ?俺どこの部屋でも誰と一緒でも関係ねえもん。ね、せんせ」

先生の手から差し出されたマグカップを受け取る。
先生も自分のカップに口を付けながら俺の横に座った。

「誰とでもねえ…。誰とでもやる癖は抜けたのか?」

コトリとカップを先生がテーブルに置くから、俺もその横にカップを置いた。

「ひどいや。今じゃ先生一筋だっていうのに」

「どうだかな」

とか言いながら、いけない先生は俺の首筋に手を回してきた。

「信じてくれないなら、もうしない」

「俺の方は、その方が助かるな。いい加減まとわりつかれるのも面倒だ」

「ひどいや…」

俺も両手を伸ばして先生の首にしがみ付いた。


ちゃらんぽらんな茶髪の教師。
こんな山奥の男子校じゃなくって、都会に居たらさぞかしいい思いができただろうに。
って、試しに一回誘ったら、簡単に乗ってきやがった。ま、文字通り。

そのままソファーに押し倒される。
先生の手が、シャツの裾から入ってきた。

「がっついてる」

「お前もな」

そう言ってズボンの上から撫でられた股間はズボンを穿いてるのが痛くなっちゃってて。

「ねえ、先生、知ってる?生徒会長が今、フリーになんだって」

簡単に俺の服を脱がせていく手が少し止まる。

「俺としてる時は…」

「あーはいはい。他の男の話はしない約束でしたね」

いつも自分は全部は脱がないで、そのくせ人のこと舐めまわして。
すけべおやじだ。

「あれ?先生いくつ?」

「27」

やっぱおやじだ。

「さすが大人だから上手いよね」

「不感症のくせによく言う…」

そんなことはないのに。
だって、こんなんなってるし。触られたらすぐいっちゃうし。
声を上げないことに慣れただけ。

「先生、今度どっか連れてってよ。車買ったって言ってたじゃん」

「…めんどくせえ」

あ、ちょっと傷ついた。
ちくりとした胸をきゅうっと吸われて、

「あ、跡付けるなよ!」

なんて、気持ちと反対のこと言ってやった。



   *


先生の部屋からの戻りはすっかり遅くなっちゃって、消灯後の廊下をそろりそろりと歩いた。
真っ暗なロビーを通りすぎようとしたときに、隅の方のベンチに人影を見つけてどきりとした。
離れた場所の自販機の明りでどうにか誰だか判別できた。

「かーいちょ。こんばんはー」

ラッキー!とか思ったけど、そのいつもと様子が違う姿にちょっと戸惑う。
でも、ま。
遠慮なしに、生徒会長の座るベンチの横に腰掛けた。

「どしたんですか?眠れないんすか?」

会長はうなだれたまま俺の方を見ようともしない。
なんだよ!つまんない。

「一人にしてくれ…」

なんて、低いセクシーな声で呟かれて、ドキっとしたけど、さすがに今夜はもう俺もくたくただし。

「ん…。おやすみなさい。会長」

離れた場所で、振り返ってみた悩める会長は、なんか情けない。
なんだろ?
恋愛事情の悩みかな?
あは。
俺はいつもの俺様な会長が好きなのになあ。
あんな本気で悩んじゃってさ。



本気……かあ……
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