フリリク置場2

□イエガー×ザギでお雇い模様
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紅い髪に黒の髪に黄色の髪。一見疎らで秩序のないそれは、彼の頭では綺麗に秩序を成していて、まあ一種の芸術のようにも見えるものだとイエガーは考えていた。

イエガーの相手している男の名前はザギ。ギルドに所属していない彼は結界の無い外の世界で、一人で魔物を狩っていた。その姿をイエガーが目撃したのがそもそもの始まりであった。
イエガーはアレクセイに命令された事柄から、今後こういった彼のような戦力を必要としている。彼のような、とは、いつでも切り捨てられる即戦力の事を指した。ザギは力量も中々で頭脳派とは言えない性格をしていて、イエガーはザギと交流を深める度にゆくそれを知って行く事になる。

そうしてザギは少しばかり納得が行かない様子を見せながらも、イエガーの駒として働く事にした。本人としては飯を食えて戦えればいいのだが、どこか本能で“イエガーにいいように丸め込められた”という考えを打ち出しているようである。しかしそれに気付く事は無かったが。

何にせよ、イエガーはザギという使い勝手の良い駒を手に入れたのだ。ただ一つ、大きな誤りがあったのはイエガー本人を始め誰も予想し得なかった話なのだが。

「ザギ、ティータイムにしまショウ?」

「はぁぁあ?飯食ったばかりだろ俺は戦いたい茶なんて吐き気がするどっか行け」

イエガーはザギに情を抱いていた。ザギ本人は気付いていないのだが、イエガーはその感情に開き直っているようである。
イエガー本人も彼のどこに惹かれたのかは明確ではない。が、だが彼の髪色と瞳の色が極めて魅力的であるとは以前から考えてはいた。

今日もこうしてザギに与えられた部屋へ、イエガーは時間があれば方面をする。ザギはわからないという顔をしながらも、イエガーを適当にあしらった。
何故イエガーが来るのか、を考えるのはどうも面倒らしい。

「なら、ミーとトークしまショウ?」

「……トーク?」

「ハナシ」

「あー……」

かったるい。ザギは全身でそう表し、後ろ首を掻きながら欠伸をする。そして目尻に涙を溜める程の欠伸を終え、イエガーを一瞥した。

「ヤだ」

「……」

「俺は戦いたいんだよ…約束と違うだろ第一いつまでも俺に仕事こねーしこんな部屋に腐ってたら体がなまるだろがぁああああ」

もう何もかもが面倒なのか、彼らしい狂気さはなくただ駄々をこねる子供のようにザギは寝台へ沈んだ。それを目線で追い、イエガーは苦笑する。

彼らしい反応だ。と、乱れる髪の混じった色彩に芸術を感じながら、イエガーは無遠慮に椅子へ座った。ザギはぐぅと唸って枕に抱き着く。
きっと彼はこの後すぐにストレス発散と銘打ってイエガーに殴り掛かるだろう。イエガーもそれは理解していて、尚更、イエガーは殴られ易い位置へ収まった。

イエガーがザギを返り討ちにするのはたやすかった。ただ、イエガーからするとザギに構って貰えるのならばキッカケはなんでも良かったのだ。



***



イエガー×ザギでお雇い模様
との事でした。リクエスト裏切り度合いハンパないですごめんなさい!!しかも最後ちょん切れ具合がひどいです…!

苦情バチコイです…!orz

では、リクエストありがとうございました!

 
 

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