長い小説

□#4 合宿
1ページ/11ページ

此処は音楽室。
いよいよ夏本番となり暑くてたまらない室内だが…

『Zzz…』

彼には関係なかった…。

「しっかしよくこんな暑い中寝ていられるよなー」

「ホントだね〜。でも隆治くんの寝顔可愛いかも♪」

「あっ、私も思いました♪」

そんな他愛もない会話をしているその時だった。

バァンッ!!

「合宿をしますっ!!」

『(ビクッ!)かっ…かまぼこっ!?』

全「えー…」
(一体何の夢を…)

『…あれ?どしたの?』

全「いや、何でもないです」









「とにかく、合宿をします」

「合宿!?」

『合宿ねぇ…』

「もしかして海!?それとも山!?」

「遊びに行くんじゃありません。バンドの強化合宿!!朝から晩までみっちりと練習するの!!」

『一日中ねっちょり練習だとよ』

「え〜ねっちょりやだ〜!」

「な…なんだか少しHな感じに聞こえてきますわね…♪」

「そうだ!着ていく服とか買わなくちゃ!」

「水着も買わなくちゃな!!」

「聞けーっ!!」

『あ…そだ』

隆治はおもむろに携帯を取り出すと、部屋の端へと歩いていく

「?」

「どうしたんでしょうかね?」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ