長い小説
□#4 合宿
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此処は音楽室。
いよいよ夏本番となり暑くてたまらない室内だが…
『Zzz…』
彼には関係なかった…。
「しっかしよくこんな暑い中寝ていられるよなー」
「ホントだね〜。でも隆治くんの寝顔可愛いかも♪」
「あっ、私も思いました♪」
そんな他愛もない会話をしているその時だった。
バァンッ!!
「合宿をしますっ!!」
『(ビクッ!)かっ…かまぼこっ!?』
全「えー…」
(一体何の夢を…)
『…あれ?どしたの?』
全「いや、何でもないです」
「とにかく、合宿をします」
「合宿!?」
『合宿ねぇ…』
「もしかして海!?それとも山!?」
「遊びに行くんじゃありません。バンドの強化合宿!!朝から晩までみっちりと練習するの!!」
『一日中ねっちょり練習だとよ』
「え〜ねっちょりやだ〜!」
「な…なんだか少しHな感じに聞こえてきますわね…♪」
「そうだ!着ていく服とか買わなくちゃ!」
「水着も買わなくちゃな!!」
「聞けーっ!!」
『あ…そだ』
隆治はおもむろに携帯を取り出すと、部屋の端へと歩いていく
「?」
「どうしたんでしょうかね?」