いただきもの
□ちょっとはやいバレンタインデー
2ページ/4ページ
それは、2月11日の夜だった…
〜〜
「(…ん?電話?)」
誰からだろう?とちょうど寝る準備に入っていた隆治の携帯に1本の電話が入った。
ピッ
「はい」
「あっ、こんばんは!隆治さん中野です(*^∇^*)」
電話の相手は、梓だった。
「どうしたの?こんな時間に梓ちゃんから電話してくるなんて珍しいね」
「えっ?あっ!はい…あっ、あの…隆治さん…」
「ん?何?梓ちゃん」
「明日…何か用事、入ってました?」
「用事?」
ちょっと待ってて梓に一言言ってから隆治は、鞄の中からスケジュール張を取り出しては中身を開いて見た。
「えっと…うん、大丈夫。
明日は、何も用事入って無かったよ^ ^」
「ホントですか?!良かった〜」
「?」
「Σあっ!いや、その…あの…」
「梓ちゃん?」
「…明日…隆治さんの家に行っても構いませんか…?」
「……へ?」
突然の梓からの発言に隆治は、少しだけ唖然とした表情のまま固まっていたが
「…だ、駄目でしたか…?」
直ぐに梓の声で我を取り戻した。
「Σえっ!?う、ううん!全然大丈夫だよ!!ちょっと汚いかもしれないけど…良いかな?」
「えっ?あっ、はい。大丈夫です」
何時ぐらいからそっちに行っても良いんですか?と梓に聞かれた隆治は、じゃあ10時くらいでとしばらくお互いの連絡のやりとりをしてから電話を切って明日の為にベットの中に入って眠った。
次の日。
隆治は、朝8時から10時に梓が来る為、急いで掃除をしていた。
そして約束の10時になった時…
ピンポ―ン
「(おっ?そろそろ来たみたいだな)は―い!」
リビングに座っていた椅子から立ち上がり直ぐに玄関の方へと進み
ガチャッ
「どうも!隆治さん」
「やぁ、梓ちゃん^ ^」
隆治は、玄関の前に立っていた梓をどうぞと言って直ぐに家の中に入った。