The Heroine's smile

□第7話〜Another2・苦難〜
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聖秀学院高校〜〜









カァァァン!!








パシッ!








「次!行くわよ!」







「お願いします〜!」







カァァァン!!






パシッ!!








毎日こうして後輩にノックしているのにもだいぶ慣れた。あ、私は木村果隠。この春から聖秀学院ソフト部キャプテンになった。まぁ半分は仕方なしってこともあるんだけど。











―――――パァァァァン!!








「いいわよ紗和!」






「エへへ〜いいだろぉ♪」






「こら音無さん、練習中に歯を見せない!」






「あ、はぁ〜い…。」








「全く…待たせたわね、幸乃。」






パァン!










「ほーんと、肩冷えちゃうってばー。」






「それはない。」






「あららー相変わらず厳しい返しー。」


















「ほんと厳しいよね…。」





「木村先輩、1年のうちらにも容赦ないよね〜…。」








去年との大きな違い、それは後輩の愚痴が毎日耳に入ってくることだ。だるいだの、嫌だの、厳しいだの…文句言うなら入部してくるなって話。









―――――パァァァァン!!








「ナイスボール。」







パァン!








でも私はこの扱いには慣れている。なぜなら……




















ガチャッ








「ただいまー。」





「あら、おかえりなさい。どうだった部活?」






「うん、変わんないけど。」





「そう、ご飯にする?お風呂にする?」





「あー、じゃあご飯食べるよ。」








ガチャン






「はぁ…。」








部活を終え、家に帰り、そして部屋に戻ってゆっくりするのが一日の終わりを実感できる。







「………。」







部屋には小学校から始めたときのソフトボールクラブの写真を中心にトロフィーやメダルが飾ってる。







「(私、こんなに笑ってたっけ。)」







その中で目に映ったのが、あの写真だった。













”19XX年8月、寿也の家に遊びに行ったとき”
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