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皆様のおかげで本日、サイト新装から一周年となりました!

ちなみに前サイトからだと通算6年目となってます。

これも皆様のおかげです。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

さて、お礼と言ってはなんですが
フェリスがライナに好きとか言っちゃう文を作りました←


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「愛してる。」
突然フェリス・エリスが言った。
長く美しい金色の髪に青い瞳、細く長い四肢は透き通るように白い肌である。
その姿はまるで女神。
全ての神々から愛されたといっても過言ではない程の美貌を持った彼女が、じっとライナを見つめてそんな事を言った。
「んぁ?」
横で寝転んでいたライナがちらりと横目で見つめる。
すると彼女は無表情のままそんな事を言ったのだということが分かった。
フェリスが口を開く、
「愛してる。」
「ふむ…。」
それにライナは腕を組み、考えた。
何かある……。
思わず身体を起こし、身体に力を込めた。
「愛してるんだ。」
聞いてはいけない。
聞いたら…。
何も言わないライナに向けて、フェリスは少し目を潤ませ、悲痛そうな声音で再び言った。
「本当に愛してるんだっ…。」
「なにを愛してるんだ…?」
思わず走り出そうとする身体を必死に留め、フェリスに尋ねた。
「……………………………団子が。」
「だよねー。」
「うむ。私は真剣だぞ。」
「へぇ。」
「本当だからな!」
「あぁ、分かってるよ。」
「うむ。」
「…で?」
ライナのその一言にフェリスは剣を振り上げ、
「きっ、貴様はこのような天地爆発超絶美女の私にあんなにも悲痛に訴えられて何も思わないのかぁあああああ!」
そう言ってライナをぶん殴る!
ゴンっ!
「ぎゃああああああああああって…お前なぁ…。」
「つまらん!」
「いやだからつまらんって……。」
「つまらん!」
スパッ
「ぎゃああああああああああ!」
「貴様の話はつまらん!」
そう言って死に絶えたライナに向かって怒鳴り、ライナの懐から財布を奪う。
「行くぞ!」
「お前…好きなだけ叫んでなんで財布を…。」
「いいから行くぞ!」
そう言ってライナを踏みつけると、そのまま踵を返し、去っていく。
「ぎゃああああああああああって、お前今日はなんなの?ほんと…」
そう言いながらふらふらと立ち上がり、フェリスの後を追ったのであった。


「ここだ」
フェリスについて歩くこと数分。
着いた場所はライナの予想通り、団子屋だった。
「うん、もう…なんていうか……帰っていいですか」
ライナがげんなりしながらそう言うと、フェリスが剣を抜きながら、
「うむ、帰っていいぞ」
なんて言ってきて…。
剣を抜いておきながら何が帰っていいだよ!?
なんてつっこみを心の中で入れながら、ライナは、
「いや…俺ってばやっぱり団子が食べたく…」
「ん、無理をするな。帰りたいのだろう?今すぐ還してやる………土にな。」
そう言ってフェリスがニヤリと笑う。
「いやいやいやいや!そっちじゃないから!ってか土にな。じゃねぇ!?なにさらっとグロい事言ってんだよ!?」
ライナの言葉にフェリスは神妙な面持ちで、
「安心しろ。私を誰だと思っているんだ。一度で還してや…」
が、それを遮ってライナが叫ぶ、
「俺ってばなんか急にフェリスに団子を奢りたくなったぁあああ!」
「うむ。しかし案ずるなライナ。貴様は金がないのだからな。」
そう言って剣を戻し、懐から、奢ってやるとばかりにライナの財布を取り出す。
それにライナは、それ俺の財布をじゃねえか! なんて怒鳴りそうになるが必死に堪え、
「あ…ふ…フェリスは優しいなぁ〜…」
「うむ。私は女神だからな。」
「ははは。フェリスはほんと…や、優しいなぁ……」
怒りにぷるぷると震えながら必死にフェリスを褒めちぎる。
「うむ、貴様も私のように心の清らかな者になるんだぞ。おい店主、一周年団子をよこせ。」
ライナの財布から金を取り出し、店主に渡す。
ライナがちらりと、フェリスが出した金を見ると、それはライナの全財産で…。

それにもう、ライナは言葉もでない。
「一周年団子はな、今日限定の団子なのだ。ものすごく豪華な団子なのだ。」
それに気づかないのか、フェリスは嬉しそうに話すと。
「あ…、あぁ、そうだな。」
ライナが適当に相槌を打っていると、店主が団子を一本持ってきた。
赤、緑、白の三色団子団子が九個連なり、リボンが串に巻かれ、団子一つ一つに「祝」なんてものが書かれてる意外は至って普通の三色団子だ。
「んあ?一本?」
ライナが思わず反応する。
「うむ、一周年団子は貴様の全財産でも買えないということだ。分かったら働け。」
そう言いながらフェリスは、店主から団子を受け取り、嬉しそうに団子を頬張る。
「む…、この団子…粉と水分の比率が最高だな!さすが一周年!」
なんて言っているフェリスを見て、お前ここの三色団子食べて同じこと言ってたじゃねえかぁああああ!なんて思うが、余りの絶望に口は動かない。
ただじっと、ライナの全財産分の一周年団子をじっと見つめ…、
「む?貴様にはやらんぞ?」
なんて団子を嬉しそうに頬張りながら言うフェリスを見つめる。
「むぅ、この話を私に教えたのは管理人だぞ?」
「…管理人?」
「うむ、このサイトの管理人だ!」
それにライナは微笑んだ。
見つけた。
遂に見つけた…。
怒りの矛先を。
「…あいつぶっ殺ぉおおおおおおす!!!!!!」
ライナは走り出す。
フェリスの声が聞こえた。
「うむ、もっと団子のシーンを増やすことと、貴様を金持ちに書くように言ってこい。」




◆fin



皆様本当にありがとうございます!
よければ皆様からの絡みを待ってます(*´`*)←

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2010/07/11 翠雨


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