「お前なあ…」



亮は溜息をつきながら私を見た。
呆れられているというのにときめく私は最早バカだと言わざるをえない。


「なんで嬉しそうなんだよ…」


「だって。」

「…………はぁ」

さっきから溜息ばっかり!

ありきたりな紹介だけど、わたしは千葉にあるある高校の2年生。
で、隣にいるのはクラス替えしてクラスは違うけどわたしの彼氏の木更津亮
亮はテニス部で私は卓球部。
亮は結構クールな感じなんだよね。勿論佐伯くんには負けるけど結構もてるみたいだし。


「とにかくすぐそういうこと言うなよ。街中では特に。」

「えー…」

「えーじゃない」

「だって亮は言ってくれないじゃん」

「………………簡単に言うもんじゃないだろ」

「…私は聞きたいんだもん…」

「…?え?」

「何でもないですー!わたし寄るとこあるから今日はここで!ばいばい」

「……あ」


わたしまだ亮に好きって言われてない。
悔しいから今日はちょっと高いプリンを買って帰る!

「ばかあほ亮のばか」


「へえ、酷い言われようだね」

「え゙っ」

「どうしたんだい?喧嘩でもしたの?」

「佐伯くん…!!」

今日もイケメン…!!!

「ん?…俺の顔に何かついてる?」

「んーん!今日もイケメンだなと思って」

「え、ははっ、照れるなぁ」

「照れる佐伯くんもかっこあてっ」

「…お前なあ………」

ぺしっと頭をたたかれた。

「あれ?亮」

「亮?!」

「サエさんごめんな。…お前も謝れよ」

「あはは、良いよ。嫌な思いはしてないし」

「佐伯くんは性格も良いよね…悪いとこない」

「え?嫌だなぁ…何も出ないよ?」

「…………」

「あっわたしプリン買って帰るんだった。じゃあね佐伯くん」

「ああ、また明日」


佐伯くんは爽やか有料スマイルを残して去った。









「………。で、離してくれない?」

「…………………………。」

「……………なに?」

「……………。」

「早くプリン買いに行きたいんだけど。」

「わ…………」

「わ?」

「別れる。」

「はっ?」

「サエさんが良いんだろ?」

「えっ?」

「じゃあな」

「えっ、え、な、え?!」







えっ?あれ?





ふられた


何かあればどうぞ



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