神々の旅行記
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「やはり、赤子か……」
歩いて着いた処には、思った通りに赤子がいた。
見た瞬間、その赤子の力が尋常でない事が解った。
纏っている空気が、他のモノとは異なっていたからだ。
巨人族か―――
神族なら、もっと違う空気をどこかにもっているはず―――
周りを見ても、母親はやはり居ない。
この力故、恐れて捨てられたのだろう。
まだ、乳飲み子だと言うのに―――
このまま放って置けば、やがては死ぬ。
こんな森に、自分以外に人など来ないであろうから。
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