神々の旅行記

□選択
2ページ/4ページ



「やはり、赤子か……」


歩いて着いた処には、思った通りに赤子がいた。


見た瞬間、その赤子の力が尋常でない事が解った。


纏っている空気が、他のモノとは異なっていたからだ。


巨人族か―――


神族なら、もっと違う空気をどこかにもっているはず―――



周りを見ても、母親はやはり居ない。
この力故、恐れて捨てられたのだろう。

まだ、乳飲み子だと言うのに―――


このまま放って置けば、やがては死ぬ。

こんな森に、自分以外に人など来ないであろうから。


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ