神々の旅行記

□巨人の国
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―バルバラ宮殿―


「良く来たな」
「オーディン……!」
「オヤジ、ロキに話して連れて来たぜ」
「で、どうだ?」
「行くよ」
「そうか。2人共、巨人族の国は本来アース神属とは敵だから、気を付けて行くようにな。私も一緒だが」
「うん!」
「はぁい……」
ロキはつまらなそうにやる気のない返事をした。


―どうせオーディンが旅に行きたいだけだろう。全く、付き合うこっちは迷惑だっての―

「オーディン、今日はロキん家に泊まって来る!」
「そうか、ロキ、トールをよろしくな」
「えっ!?ちょ……」
「行こうぜ、ロキ」
「……!うゎあ!」

反論しようとしたロキだか、この頃すでにトールの力は誰にも敵う者がいない程強かった。
そのトールにグイグイと腕を引っ張られ、ロキはバルバラ宮殿を後にした。
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