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□ある日の部活
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ある日の放課後。
忍足は一人部室の前にいた。
少し早いかったかと思いつつドアを開けると、
岳人が座りこんでいた。
メイド服で。
「ゆーし、助けてくれ・・っ!」
【ある日の部活】
「どうしたんや岳人!その格好!?」
泣き出しそうな岳人の肩をつかみ聞くと震える声で話し始めた。
♯ ♯
約10分言葉をつまらせながら岳人が話したことを30秒で忍足が訳すと、跡部に話しがあるとここに来てみるといきなり服を脱がされ没収され「今日からこれがお前の新しいユニホームだ!」と言われメイド服を置いていった(頭のヘッドドレスは外したら爆発する)らしい。
「でなッ、寒くなってっ・・これしか着るの無くてぇ・・ッ!」
ともはや泣きじゃくっている岳人を優しく抱き寄せた。
「岳人・・自分・・・・・・・・めゃっちゃかわえぇぇやんっ!萌えぇぇッ!」
「・・・・は?」
岳人はぴたりと泣きやみぎゅうぎゅう抱きしめる忍足を冷たい目で見ていた。
「これようできてんなぁ、ここのエプロンのフリルの返しがたまらんわぁ〜!丈も最高やぁ!・・って、どうしたん?」やっと冷たい視線に気付き不自然がる忍足(キラキラ笑顔)。
「このロリコンッ!」
「痛ッ!」
思いっきり忍足の頭を殴り突き飛ばす。
「俺がどんな気持ちでここにいたか・・っ」
怒って顔をしかめる岳人。
すると、
「岳人、堪忍な。恐かったやろ?ついかわえぇからイジメてしもたわ。」
優しくヘッドドレスを付けたさらさらの髪を撫でる。
「わかってるなら始めからそーしろ、ばか。」
そっと忍足の胸に顔埋める。
「なんや、今日はえらい甘え上手やな。なあ、岳人?」
「うるせぇッ。なんだよ?」
ーバタンッ
気が付くと岳人の真上に忍足がいた。
冷たいはずの床が熱が熱く感じる。
そして。
「シてえぇ?」
顔が赤くなるのが岳人自身、理解出来てしまう。
「・・なッ!」
「あかん?」
どうやら岳人に拒否権はないらしい。
「・・・・痛くすんなよ・・変態ッ。」
少し震える指で忍足の頬をなぞった。
それから下校時間ギリギリまで部室はご奉仕部屋になったらしい。
End
おまけ
次の日
跡「よう!どうだったか?コスプレHは。あぁ?」
忍「あかんわぁ*エプロンから見える太ももが殺人だったでぇ。おおきに!」
跡「俺様のコスプレビジネスの第一戦になれたことを誇りに思うんだな*眼鏡!」
忍「まっ、がっくんは何着ても世界一やかんな〜*゚」