長話

□昔の夢
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神様はきっと意地悪なの

だって

私と好きな人を
【家族】にしたんだもの








久し振りに小さい頃の夢を見た

「…お母さんは?」

「君のお母さんは分からない」

小さいなりにその言葉の意味が分かった。きっと、母は私をこの男の人の所に捨てたのだと

「……………」

けれど、不思議と寂しくはなかった。それはこの人がまだ15歳の少年だったからかもしれない

「…すまない」

その人はポツリと小さな声で謝った。何故この人は謝るのだろう…小さな私には分からなかった…でも、何故だろう。その時から私は彼に惹かれ始めたんだ



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