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教授と変人
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「…教科書通りに調合しろと言ったはずだが」

「あら、そんなこと言ってなかったよアンタ。ただ“色変化薬”を完成させろと言っただけ」

「教師に向かってアンタとは何だレイブンクロー10点減点」

「でも大丈夫だよ。
色も匂いも教科書とおんなじになったモン」

「そういう問題ではない。そんなデタラメに調合した薬など正確に完成した訳がないだろう」

「全然デタラメじゃないよ。試してみたら分かるモン。
―ほら、先生の靴ピンク色になった」

「勝手に人の私物で試すなMs.ラブグッド。レイブンクロー5点減点」

「先生、ピンク色似合うのね」

「反省の色が見えんもう5点減点。
大体君は我輩に何度同じ事を言わせれば気が済むのかね。
最初の授業から君がまともに薬を調合したことなど一度もないではないか」

「でも全部成功してるモン」

「そういうことを言っているのではない。
一歩間違えれば危険なことになり兼ねないのだ。
君の魔法薬に対するセンスは認めるが、もっと真面目に取り組みたまえ」

「先生、あっちの鍋から黒い煙が上がってる」

「人の話を聴け!!」




こんな会話は日常茶飯事。


楽しそうで何よりです(主にルーナが)。





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