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□特殊能力ってやっぱりカッコイイと思う
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「どうしたんや!!?」
心配そうに聞く色和に、直輝はニコリと微笑む。
「大丈夫だよ…予知の限界までいくと、身体が拒絶反応を示すだけだから」
「そ…そうなん?」
「うん。
それより、急いだ方がいいよ」
先程までの様子とは違い、真剣な顔で舞咲達に向き合う直輝。
「彼女の身が危ない」
「どういうことだよ?」
「彼女はもうすぐ…殺される。
愛する母親の前でね。」
その瞬間、空気が凍りつく。
「それって…あの人が言ってた"公開死刑"ですか?」
「うん…そうみたいだね。
場所は、この近くみたいだったけど詳しいことは……ごめん」
「そんな!!
じゃあウチ等はどうすればいいんだよ?!!」
「海の見える場所だったんだ。
でも、この辺りって森しかないんだよね?」
「そうや…森しかないんや。
……ってことは」
頭のいい色和は、すぐに思い出した。
この近くで海が見える場所、それは………
「……上だけやな…」
「…上??」
舞咲は深く首をかしげた。
*