×獄寺
□本心はどっち
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「おい、この野球馬鹿!10代目に気安く触れんじゃねー!」
昨日も今日もきっと明日もだけど、山本は10代目になれなれしい。
山本なんて信用ならねぇし、使えねぇし。
10代目をお守りしたのは、入ファミリー試験のときぐらいじゃねぇの?
「まーまー、獄寺。」
なにが[まーまー]だよ!
10代目に近づくな!
「ご、獄寺君・・・。」
野球馬鹿をかばうようにする10代目。
「そんな奴庇わなくていーんですよ、10代目。」
こんな馬鹿まで庇うなんて、10代目はなんて寛大なお方なんだ!
あぁ、素敵です10代目、一生付いていきます!!
(※山獄です)
辺りは夕暮れ。
10代目と俺と・・・馬鹿で帰ってるところだった。
「それじゃあ10代目、また明日お迎えにあがります!」
「あ、はは、ありがとう。」
「またなーツナ!」
「だからお前は気安く10代目を呼ぶんじゃねぇ!」
10代目が家の中に入ったあと、野球馬鹿がこっちを見てきた。
「んだよ?」
「いやー、獄寺ってさ、ホントに好きなのな。」
「は・・・はぁ?!」
は?なんだって野球馬鹿よ?
俺が・・・好きだと?
「勿論恋愛的な意味でな。」
野球馬鹿は問題発言をしてニカッと笑った。
「え、違うのか?俺ずっとそう思ってたんだぜ?」
俺が、10代目のことを好きだと?!
「ち・・・、」
「んじゃあまた明日な、獄寺!」
「うっせ、もうくんな馬鹿!」
俺は近くの公園で悩んでいた。
俺は10代目が好きなのか?
確かに10代目はカッコいいしお優しい器のデカイ素晴らしいお方だ!
でも、だからってその・・・恋愛対象ではないはずだ。
これだけははっきりといえる、俺は10代目を尊敬しているけど、恋愛対象として好きなわけではない。
それはあの馬鹿もわかってんじゃねぇのか?
そんなこともわかんねぇのかあの馬鹿。
大体俺はそーゆー趣味はねぇ!!
(※山獄です)
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