*イナズマイレブン*

□佐久間次郎の憂鬱
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・・・何故、何故、俺はこんなところに居るのだろうか。


源「お、佐久間ー!!ビーストファングっ!」


そう、ただ、今朝は早く目が覚めたからいつもより早く部室に入っただけ。


『・・・俺の頭はボールじゃないぞ。』


以外に早く来ていたのが源田幸次郎。
何故か禁断のキーパー技の名前を口にしながら俺の頭に手をのせる。


源「そうか?」

『当たり前だ!!』

源「でも、佐久間の頭、丸っこくて可愛いだろ。」

『・・・。』


つまりは何か?俺の頭がサッカーボールに見えちゃったのか?
おいおい、こんな奴に帝国のゴール任せていいのかよ。


源「あぁ〜、佐久間可愛い!!」

『喜べないのだが。』

源「喜べって!!」

『いや、無r「さーくーまーくーん!!!!」・・・ごふっ?!』


な、何かが俺に突進してきた。
いや、突進してさらに抱きついてきた。
誰だよ、俺の言葉を遮る奴!!
後ろを振り向こうとしたが、視界には誰も入らない。

あ、そうか、源田と同じ視線はそうそう居ないな。

考えなおして、視線を少し下げればそこにはアホ毛と言われるであろう、三日月形が二つ。
って・・・


『何故貴様が此処にいるんだ?!!』


雷門中サッカー部・・・確かエースストライカーの、吹雪士郎だったか?


吹「遊びに来ちゃった!」

『な、ん、で、雷門のお前が帝国の、しかもサッカー部の部室に、入れるん・・・だっ!!
・・・ふぅ。』


全力で吹雪を引き剥がすことに成功。


源「よ、吹雪。」

隣では源田が右手を上げて

『え、何故そんなナチュラルなんだ?!』

吹「源田くん、おはよう。」


ニッコリとスマイルの吹雪。
何で源田と吹雪、こんな自然に挨拶してるんだよ?!
おかしいだろ!!


『おい、俺の質問に答えろ。
どうやって入ってきた?』

吹「普通に正面玄関からだよ?」

『事務室は、職員室は?!』

吹「あ、事務のお姉さん?
あの人結構綺麗だったよねー。あ、佐久間君にはかなわないんだけどさ。」

『そっ、そんなこと聞いてない!!
事務の先生に止められなかったのか?』

吹「えへへ・・・、サッカー部の見学がしたいから、通してほしいんですけど・・・ね、お願い!
って言ったら通してくれたんだ。
帝国の人って優しいんだね。」


出 た よ 女 誑 し 。


『何をやってるんだ・・・帝国の事務ともあろう先生が!!』

源「それに、吹雪を呼んだのは俺だしな。」

『は?』

源「いや、この前街でばったりあってさ、近くにあったカフェで話してたらすごく気が合ってよ。
それで、今度見学したいって言ってたから、今日来いって言ったんだ。」

『早く言え馬鹿。』

源「うっ・・・ご、ごめんな。」

『はぁー・・・ったく。
ていうかお前等、話が合っただけでそんなフレンドリーなのか。
一体なんの話だ?』

吹「・・・。」

源「・・・。」

『な・・・なんだ?何黙ってるんだ?』


吹「ねぇ、言っていいの?」

源「・・・わかんねぇ。佐久間キレるかも。」

『は?』

吹「えぇぇ、佐久間君に嫌われたら、僕・・・僕・・・。」

『・・・キレないし、嫌わないから言ってみろ。』

源「本当に?」

『・・・多分。』

源「多分ってなんだよ?!」

『うるせぇ!
言わないと、キレるし嫌うぞ?
源田なんか、吹雪なんか大っきr「「あああああああああああ!!!」」『うるせぇって言ってるだろ!!』

吹「佐久間君って可愛いよねって話。」

源「ああ、佐久間の魅力について語っていたんだ。」

『怖ぇーよ。』


なんだよその話。
俺の魅力? な め ん な 。


『男2人組でカフェで話してる内容が、さらに男の話。
お前等怖ぇよ。』

源「いや、中学生だぞ?思春期だぞ?
好きな子の話の一つや二つ・・・。」

『俺、男。』

源「知ってるさ。」

『ああ、そうかよ、良かったよ。』

吹「愛に性別なんて関係ないよ、佐久間君、僕と付き合って!!」

『だが断る。』

源「さ、佐久間・・・そうか、そんなに俺のことg『言ってねぇよ。』・・・そうか。」

『だぁぁ、お前等なんなんだよ!!』



嗚呼、まだ部員は来ないのか!!
不真面目だな、あいつ等・・・今度締める。

ああ、もう誰でもいい、
誰でもいいから、
誰かこの馬鹿共から開放してくれ!!





―――ガチャ





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