*イナズマイレブン*

□怒りの爆熱
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豪「ファイアトルネード!!!」

円「ゴッドハンド!!」


雷門中のグランドには、サッカー部の姿があった。


円「くっ…絶対…とめて見せる!!」

豪「…。」

円「ぐっ……!よっしゃぁ!!!」


豪炎寺の放ったファイアトルネードは、円堂のゴッドハンドによってキャッチされた。
その達成感でいっぱいの円堂。
フッと微笑む豪炎寺。


壁「キャプテン、凄いっス!!」

一「やるねー、円堂!」


雷門のエースストライカー豪炎寺と、元キーパーの円堂はチームも認める恋人だった。


円堂が嬉しさで走り回って、グランドの中心にチーム全員が集まった。



立「凄いです、円堂さん!!」

円「お、立向居!」

立「リベロになってもやっぱり円堂さんは凄いキーパーなんですねっ!」

円「そんなことないさ!立向居のほうがずっとすげぇよ!」

立「俺には、ゴッドハンドで豪炎寺さんのファイアトルネードを止めたり出来ませんよ…!」

円「そうか?
でも、お前にはムゲン・ザ・ハンドがあるじゃないか!」


円堂は立向居の肩をポン、と叩いた。


立「えんd…、」

豪「…円堂。もう一回だ。」


立向居が円堂に何か言おうとしたが、それは豪炎寺によって遮られた。
豪炎寺は円堂が立向居の肩に置いた手を掴んで、ゴール前へとひっぱっていった。


円「へ?あ、ああ、おう!」


突然ひっぱられたので、バランスを崩しそうになった円堂だったが、転ぶことは防げた。

円堂と豪炎寺の練習を見ようと一之瀬や土門、壁山などその他部員もついていった。




立「俺…豪炎寺さんに嫌われてるんでしょうか…。」

鬼「いや、さっきのはただの嫉妬だろう?」

立「嫉妬?」

鬼「ああ。
キーパー同士にしかわからないような次元の話を2人だけで…しかも立向居とされたら嫉妬するだろうな。」

立「え、ええ!なんで俺だと?」

鬼「お前は最初から円堂に気があるように見えたからな。」

立「え…。」


鬼道の発言に固まる立向居。


立「わっ!!」


そこでいきなり綱海が後ろから立向居の首に腕をまわした。


立「綱海さん!」

綱「そんなことないだろー。
俺と立向居はこんなにラブラブなんだぜ?」

立「え、え、何嘘言ってるんですかぁぁ!!」

綱「まーまー、テレんなって!」

鬼「…。」

立「鬼道さん、違いますからね?!
綱海さんが言ってることは嘘ですからね?!!」

鬼「ほう…そういうことにしておこう。」

立「本当ですって!!

俺が好きなのは今も昔も円堂さんだけです!!!!


あっ…。」


しまった、と言うかのように一気に青ざめる立向居。
固まる綱海。
溜息をつく鬼道。


鬼「豪炎寺…アイツは嫉妬しやすいんだ。」

立「でも…俺だって円堂さんのこと諦められません。」

鬼「そうか…。
それは、お前と円堂の問題だ。
俺にはなんとも言えんな。」

立「そうですよね…。」

鬼「ただ、どんな判断をするにせよ俺は、
頑張れ、と言ってやる。」

立「鬼道さん…!!」

鬼「応援してるわけじゃないぞ?」

立「…ふふっ。」

鬼「何がおかしい?」

立「いえ、すみません。
鬼道さんはやっぱり優しい人だなって思ったんです。」

鬼「…!!」


ニコッと笑う立向居。
鬼道は背中を向け、歩き出した。


鬼「ほら、あいつ等またやるみたいだぞ?」

立「あ、そうみたいですね!
待ってくださーい!!」


立向居はゴールのほうへ走っていった。


綱「なぁ…俺、立向居に嫌われてんのかな?」

鬼「いや、そんなことはないだろ。」

綱「そっか…そうだよな!!」

鬼「ああ…。」


綱海の回復の早さに若干引き気味の鬼道だった。





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