10000打企画

□永遠の幸せを
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吾代さんとネウロが言い合い(吾代さんの一方的な文句に近い。ネウロはバカにしたように目で吾代さんを見ている・・・可哀想・・・!)が、されている中、

「なんだ?扉を開けっ放しとは無防備にも程があるぞ桂木弥子!!」
怒ったような声。
え、いやそれは吾代さんが開けたままで・・・、って、え?
「笛吹さん・・・!?」
結也さんが驚いた様子で玄関を見る。そこには腰に手をあて、いつもの様に不機嫌な顔で立つ笛吹さんの姿があった。
「お邪魔しますね」
「筑紫さんまで・・・!」
笛吹さんの後ろには優しげな微笑みを浮かべた筑紫さんが顔をだす。そのまま二人は入るぞ、と一言つぶやいて私たちの近くまで歩いてきた。
「ふん、匪口のガキが出来たというのでな、見に来てやったまでだ」
そんな事を言いながら、土産だ、とくまのぬいぐるみを差し出して来た。
「あ、ありがとう・・・」
くまのぬいぐるみ・・・なんか、うん、可愛いから良いか。

「あぁ、そういえば奴も来ているぞ」
笛吹さんが何気なく言って自分達の後ろに目線をやった。
奴・・・?
「え、誰・・・」
「久しぶり、弥子ちゃん」
“弥子ちゃん”、そう呼ぶのは。
そして、この気だるそうな声は。
「笹塚さん・・・!」
「笹塚さんも来たの・・・!?」
私の隣で驚きを隠せない表情で結也さんが叫んだ。
「ちなみに俺もいるぜ☆」
笹塚さんのとなりにひょこん、と顔をだしたのは、
「あぁ、石垣さん」
「え、ちょっと俺の時だけ反応が違いすぎねえ!??」
「だって石垣さんだもん」
「何ソレ!?」
ぷっ、と吹き出したら。
「お前何笑ってんだよ!失礼だぞっ」
「ご、ごめん石垣さん・・・あははっ」
「まぁ石垣はそんな扱いだよな・・・」
「せんぱいいいぃいぃ」
笹塚さんがぼそりと何気にひどい事を言って。皆でしばらく笑い続けた。
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