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05/24(Mon) 00:09
☆朔夜様☆
翡翠

“あることをあるがままに受け入れる”銀ちゃん。どんなに自分が泥にまみれようとも、どんなに胸が抉られようとも、自分が決めたことは貫こうとするんでしょうね。本当に、普段はあんなに適当なのにイザという時は自分のことは二の次にしてしまう銀ちゃんに周囲は歯がゆい想いをしてそうです。土方の胸に花を挿すシーンの銀ちゃんにそんな清廉さ・穏やかさを感じていただけて嬉しいです。

土方の本当の薫りで眼を覚ます銀ちゃんは実は書きたかったんですよー。ただ、「薔薇」は土方一人語りだったもので、途中に銀ちゃん視点を入れられなくて。土方が万事屋に入った時に、煙草の薫りに気づくぐらいの一文は入れても良かったかなあ・・・。

というわけで、以下、「薔薇」番外編です☆
―・―・―・−
どこをどう歩いてきたのか。気づけばたどり着いていた万事屋の扉を開け、銀時はソファに力無く倒れこんだ。

「……………」

昼間の陽光は容赦無く銀時の薄い膚を焼いたらしい。火照る躯。だが、裏腹に胸の奥は「あの日」から凍りついたままだ。

あの日―――土方の縁談を耳にしてしまった日。

そっか。ふーん・・・。

街角で噂話に興ずる人々を不思議な冷静さで眺めやった。

別に、驚くような話じゃない―――。

真撰組副長ともなれば、そこそこ見合い話があっておかしくない。むしろ、今までそんな話が無かったことの方がおかしいのだ。

イイ話じゃないか。あのマヨラーには勿体無いぜ。

だから―――。

灯りもつけず、薄暗い天井を見上げる。

……銀時―――。

切羽詰ったような瞳で自分を求める男の幻。

「―――――」

喉を塞ぐ塊。それは声に出してしまえば途端に溶解し、とめどなく溢れてしまうであろう想い。

懐を探ればカサリとしたフィルムの手触り。

……奴の。土方の胸ポケットに入っていた煙草。花をさした時、それが指に触れ……思わず抜き取ってしまっていた。

「俺も……大概乙女だよなぁ……」

瞼を閉じれば、胸に鮮やかな薔薇をさした土方の姿。それはあの無駄に整った顔立ちにはえらく似合いすぎて……。

『紅き薔薇の花言葉―――』

鼻の奥が熱い。息が苦しい。胸の塊が押し寄せて、今にも叫び出したくなる。

震える指で煙草を一本引き出して。
火をつけ軽く吸い込めば……漂う紫煙と薫。苦い味。

違う―――。

自分で吸う煙草の薫も味もどこか違うのだ。でも。

それでも瞳を閉じれば……そこにアイツがいるようで。

偽りでも誤魔化しでも構わない。
今宵だけでいい。
貴方の幻に抱かれて眠らせて―――。

静かに射しこむ月明り。つと白い頬を流れる一条の滴が儚く煌いた―――。

―・―・―・−

こんな感じでしょうか。

翡翠拝

PC
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05/26(Wed) 17:52
朔夜

いいっ!
すんごくいいですぅっ!!
こんな…掲示板の片隅に留めておくの、絶対勿体無いですよ〜っ!

「入れたい!でも、土方の独白だから、急に銀時視点は入れられない!」……ジレンマですね…。

だけどマジで勿体無いなぁ…。
ここに書き込んでくださったこの一説があった方が、土方の推測ではない、銀ちゃん本人の気持ちがわかって、より切なさが増す気がするんですけど…。

最後のページの後に、それこそ「番外編」的に入れてしまう…というのはどうでしょうか?

例えば、本文の前に
【―――これは“なかった”話。銀時は生涯決して語ることをしないだろうし、銀時が語らず秘する以上、土方には知りようのない、そんな話……】等の一文をつけて、

『どこをどう歩いてきたのか。』〜『つと白い頬を流れる一条の滴が儚く煌いた―――。』
の本文へ続き、最後、

【そうして銀時は彼の人の薫りに包まれ、“眠り”という束の間の安息の中へ落ちていった。再び目覚めた時、そこに何が待ち受けるのかなど、知る由もなく……】等の一文を入れて〆れば……そう不自然でもないように思えるのですが。

などと、他人様の作品にクチバシ突っ込み過ぎですね(汗)。
ただ、何とか挿入できないかつい色々考えたくなるほど“勿体ない”と思ってしまったもので…大変失礼いたしました。

私、取捨選択の「捨」が、有り得ないほど苦手…というか下手で。「省く」センス、まったく無いんですよね…^^;
いちいち文章が長くなるのはきっとそのせい。わかってはいるんですがいかんともし難く…。

同様に、モノも「捨てる」決心がなかなかつけられないので、部屋には、ヒトが見たら「どう考えてもイラナイだろ、コレ」と言うようなものたちが溢れかえっております。その上アブない同人本もかなり隠し持ってるので、絶対急死できないよぅ(笑)

話が激しく逸れました。
と、とにかく。この「番外編」、ここで燻ぶらせておくのは…あまりに勿体ないですよ!翡翠さま的にお話への挿入はちょっと…と思われるのであれば、せめて「あとがきPart2」とか!日記に「実はこんな展開も考えてたんですー☆」ってカンジで載せるとか!あくまでも私見ですが、せめてもう少し目立つところに出して、日の目を浴びさせてあげられたらイイナーと、心から思います!



PC
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05/30(Sun) 17:48
☆朔夜様☆
翡翠

お褒めのお言葉、ありがとうございます!勿体無いとまでおっしゃってくださった上に、本文への続け方などお心配りいただき、うれしいです☆

上の銀ちゃん視点のお話は勢いで書いたところもあり、もう少し自分で納得できるぐらいに書き直せたら・・・追加することもあるかもしれません。そのときは図々しく朔夜様の案を使わせていただくかもしれません☆といっても先のことになってしまいそうですが・・・。

いっそ、「薔薇−side銀時−」も書こうかとも思ったのですが、土方政略結婚話は銀ちゃんが身を引く切なさがメインの話をよくみかけますので、今回は土方に切ない思いをしてもらおうと思ったんですよ(笑)もちろん、銀ちゃんも隠れて胸の痛みをこらえているんですけどね。というか、政略結婚話を本腰入れて銀ちゃん視点で考えるだけで辛くなるんですよ(汗)そういうわけで、土方くんには「銀ちゃんがいない人生なんて意味ないことよーく分かったよね?これに懲りたら二度と銀ちゃんを不安にさせるような真似しないように」ということを言い聞かせるが如く書いていました(笑)どんだけ土方に厳しいんだ私☆

朔夜様の精密な心理描写は作風だと思いますよ。無理やりに削ろうとか思わなくても大丈夫ですよ!先日の万誕作品は本当に感嘆しました。謎の多い彼の人物像をあれほどまで鮮明描くことができるのが驚きでした。連載中の土銀作品も楽しみにしてますね☆

翡翠拝

PC
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