企画

□何だって目が離せない!
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※レン様リクエスト
※勝手に学パロすみません






市丸ギンの周りには、常に人が集まっている。通学時も、学校に居る間も、勿論下校時も。それは最早学校内の名物になっており、止める者は居ない。

「市丸、あまり端に行くな。こっち来い」
「あ、うん」

電車の中、日番谷がギンの手を引いて、ドア側に立っていた彼を自分の側に立たせた。ギンはよろけながら日番谷に凭れかかり、その周りを取り囲むように同期の一護や白哉、後輩の吉良が立つ。まるで警護されているかのような状況に、ギンはいつも不思議そうに首を傾げている。

「皆、別にボクに合わせなくてもええのに。わざわざ…」
「ダメですよ。市丸先輩ったら危なっかしいんですもん」
「女の松本を差し置いて痴漢に遇うような奴を、一人に出来るわけが無いだろう」

吉良と白哉が二人揃ってギンの言葉を遮る。
そうであった。
ギンは何故か信じられないほどのドジをかましたり、先程も出たように、変質者にやたらと出会ったりしてしまう。目を離せないのだった。

「お前なぁ、この前だって男に告白されて襲われかけてただろーが。少しは自覚しろって」
「あれは…まぁ…そうやけど…」

一護の溜め息に、ギンはショボンと俯いた。この男は驚くほど容姿が整っている。キメの細かな白い肌と、月光のような髪、同じ色の長い睫毛。その儚げな雰囲気に、彼らは庇護欲をそそられてしまうのだった。

「ほら、着いたぜ。降りるだろ」

恋次がギンの手を取り、まるでデートか何かのように優雅に連れていく。何だか周りの女性たちからの目がキラキラしている気がするが、彼らは見ないフリを決め込む。

学校に着くと、乱菊と桃、そして織姫が出迎えてくれた。ルキアは下駄箱で何やらゴソゴソしている。

「ちょっとギン!遅いわよ」
「安心しろ、下駄箱の中の男子からのラブレターは没収しておいたぞ」

乱菊の後ろからルキアが大量の紙束を持ってやってくる。白哉が何処か得意そうな顔をして、「よくやったぞ」と声をかけている。そんなこんなで、彼らは教室へと向かう。



市丸ギンの周りには、常に人が集まっている。
それは、彼を見守り、手助けするために集まった、守護者たちなのであった。





何だって目が離せない!
(何でそうなるの!)





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ドジッ子になってるのか…?
凄く素敵なリクだったはずなのに…どうして…。


レン様へ!
リクエストありがとうございます(^o^)
結局こんなに遅くなってしまってすみません。しかもこんなクオリティーで…。
書き直しなど受け付けておりますので、何なりとお申し付け下さいませ。






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