OTHER
□トライアングル
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「先輩、お願いします!!」
「絶っ対にイヤ!今日はせっかく早く帰れる日なんだから」
「じゃぁじゃぁ・・・ラムネ!で、手を打ちませんか?」
「ラ、ラムネ!?よし、OK☆」
思わず反応してしまった私は大バカ者だと自分でも思う
子供騙しに釣られてしまうなんて
(いい大人が情けない・・・でもラムネは大好きだし)
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仕方なく付き合うことになった後輩・葉月ちゃんの取材
なんでも今日はデビュー当時からファンクラブに入るほど好きな人達のインタビューで決まった時からドキドキなんだとか
でもね・・・
普段デザインの仕事しかしない私に何をフォローしろと?
「先輩、こっちですよ!」
「・・・はいはい」
乗り気ではない私は適当な相槌を打って撮影スタジオに入った
彼女が大ファンだという人はまだ到着していないようで・・・
カメラマンと事前打合わせをする葉月ちゃんをボーッと眺めていた
葉月ちゃんの表情はさっきまでと違う真剣そのもので・・・
何の役に立てそうにもないかな?と安堵を表情を浮かべた