年下の男の子
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結局、私達が戻ったのは8時過ぎだった。
扉を開けると義貴が“おかえり”といつもの笑顔で・・・
私は思わず抱きついてしまった。
「ごめんなさい!マネージャー失格です。サポートする人間が選手を走り回らせるなんて・・・」
私は泣きそうだった・・・
それなのに―――
「あ〜ん?雨も店じまいも***のせいじゃねーよ」
景吾の言葉一つで・・・
「・・・ありがとう・・・」
笑顔になれる―――
「***!さぁ夕飯食べて元気出そうか?」
義貴・・・
ずっと待っててくれたんだ。
「・・・ありがとう!」
(あれ、精市君は??)
周りを見回しても姿が見えなくて不思議に思っていると
仁王君が悟ったように“幸村なら部屋に戻ったみたいじゃよ”と教えてくれた。
「先にちゃんとお礼言ってくる。私のせいでびしょ濡れだったし洗い物もらわなきゃ」
「先に行ってるぞ〜」
そう言う義貴達に謝りを入れてから足を翻した。
精市君シャワーかな?