年下の男の子
□Last
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‐ 幸村精市side ‐
試合終了と同時に***を見ると
その瞳から大粒の涙を溢していた
いろんな想いがあるのだろう・・・
跡部と握手を交わして***をもぅ一度見ると
翔真さんが愛しそうに***の頭をなでていた
俺は耐えられなくなって***の腕をつかみ引き寄せてキスをした
そして***は俺のものだ!と宣言した
ガッカリした顔をする人達を見て安心していた
これで***には手が出せない
当の***は目を白黒させて顔を真っ赤にしてる
かわいいな・・・
僕は夕飯の前、翔真さんに呼び出された。
ジムで汗だくになったのでシャワーを浴びてから中庭に向かった。
「幸村!」
「すいません・・・お待たせして」
「いいよ。なぁ・・・」
身構えていたのに
「・・・***のこと・・・頼むな」
「えっ・・・?どういう・・・」
「あいつ・・・マネージャーの仕事が好きで・・・俺らのことすごく慕ってて・・・慎吾の事故あと、一時期笑わなくなったんだ」
***から笑顔が・・・?
「元に戻したのが義貴。大学は立海だし・・・心配してたんだよ」
「今日は義貴に***が来てるって聞いて顔を見にきたんだ」
翔真さん・・・
「幸村なら安心だ」
「・・・翔真さんは・・・***のこと「氷帝のレギュラー陣みんな好意を抱いてたよ。本人は気付いてなかったみたいだけど」
やっぱりモテたんだ・・・
「大切にします」
翔真さんは笑って帰って行った。
***・・・きみはたくさんの人に愛されてるよ―――