年下の男の子

□Last
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たくさん、たくさん、泣いて・・・

もぅしばらく涙は出ないと思う

今日は合宿最終日―――

午前中で練習は終わり



私は・・・

起床時間の二時間前から調理室にこもっていた。

よく考えると部外者の私が合宿中は一番迷惑をかけた気がする



本当に申し訳ない・・・

お詫びの気持ちに朝食後のケーキとバスの中で食べてもらうクッキーを作っていた。



「よし、できあがり」



ケーキの盛り付けは跡部家の料理人がやってくれることになった。

私はクッキーのラッピング・・・



「***さん!あとは任せてください」



お言葉に甘えることにして私は食堂に向かった。

食堂ではウェイターさんが料理の配膳中で

この合宿にきて何度目かの“本当に高校生の合宿?”なんて突っ込みながら席についた。



「***!おはよう」



彼は今日もさわやかだ。



「おはよ」

「朝早くからどこ行ってたの?捜したよ」

「えへへ・・・ちょっとね。何か連絡事項あった?」



お菓子作りなんて言ったら驚く?



「用がないと会えないの?」



なんとも自信満々な顔

周りにいるレギュラー陣にも微笑まれてる!?



「***さんは年上に思えんのー」

「確かに・・・幸村部長が年上みたいっス」

「うん。私もそう思う・・・」



自分でも認めざるをえない

朝食後ケーキとクッキーが運ばれてきたけど・・・

立派に飾り付けされすぎ!

合宿中は迷惑ばかりかけたのでお詫び私が作ったというと・・・



「食えるのか?あ〜ん?」



と聞こえてきたのは気のせいね?



「コレちょーおいしい!おかわりありますか?」



ブン太くん嬉しい〜



「私の食べてい「ブン太の分はもぅ終わりだよ」



精市の微笑みにブン太くんは固まっていた。



「ヤキモチ?・・・へへ」



からかってみると・・・



「俺はヤキモチ焼きだよ。だいたい***は無防備すぎるんだから気を付けてよ」



逆に怒られる羽目に―――

ケーキの評判は上々で私はとても嬉しかった。



最後の練習は基礎トレーニング

ドリンク作りはなつみちゃんに任せて、義貴と私はBBQの準備にとりかかった。

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